【マギ短編集】『君を/貴方を/お前を愛してる』

殺します(練紅明) ページ1

私は今、紅明様と書庫にこもっていつものように作戦を練っている


「……明日

とうとうご結婚なさるんですね……」

私は作業の手を休め、紅明様のお顔を真っ直ぐに見た

「ええ、こうなることはわかっていたことでしょう？」

まるで…

当たり前だというように私を見もせず言う紅明様……


そう、私の使えている主......

煌帝国第２皇子、練紅明様は明日結婚する

いわゆる政略結婚だ


私は紅明様が好き…

でも私はただの紅明様の部下

でも………


私は紅明様と私以外の女性が一緒にいるところを見るなんて耐えられないだろう......

……いっそのこと、この国から出てどこかほかの国に暮らそうか……


「……まさか、この国を出ようなんて考えていませんよね？」


…………まただ

この人はいつも私の思っていることを言い当てている.....


いつもは気だるげな瞳なのに、今は真剣に私を見据えている


「もしそうだとしたら......

私は貴方を殺します

それとも閉じ込められる方がいいですか？」


普通の人なら怯えるだろう

でも私は……



「紅明様はそこまで私を必要としてくれているんですね……

嬉しいです...

私はどこにも行きません

死ぬまで、貴方にお使いします」


そう言うと、紅明様はニコリと微笑んだ

「よかった...

私は貴方を殺したくないので

A、何があっても私の側を離れることは許しません

離れるようなことがあれば……


私の手で貴方を殺します」


ああ、私は重症かもしれない

紅明様になら…...殺されてもいい

ううん、殺されるなら紅明様がいい


この人はずるい人だ

私が拒めないとわかっていて、私が貴方のことを好きだと知っていて

言うのだから……



「はい

この命尽きるまで、紅明様について行きます」

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ハトアリを見て思いつきました！

やっぱりハトアリサイコー(≧ω≦)b

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