【黒バス短編集】『君を/貴方を/お前を愛してる』

今日からお前は俺のもんだ……(花宮真) ページ4

今日は合格発表の日

私は幼馴染みが通っている霧崎第一高校を受験した


「ま、真ちゃん………

どうしよう………自信ないよ……」


そう、私の幼馴染みとは……あのゲスくて有名な悪童様です

霧崎第一高校はエリートしか入れないと噂の進学校だ

私は真ちゃんに勉強を教わりながら頑張ってきたつもりだが………

自信がない


「うるせぇな……

泣きそうな顔すんな……面倒臭いから」


真ちゃんなりに励ましてくれているんだろう

辺りがざわついた

きっと合格発表の紙が張り出されたのだろう


「私の番号は…………

………………あった………あった！

あったよ！真ちゃん!!」

「俺がしつけたんだから当たり前だろーが」


私は嬉しさのあまり真ちゃんに抱きついた

いつもはうぜぇと言って離されるが、今日は離されるどころか頭を撫でられた………


「うぅ………私は……今日死ぬかも………

幸せすぎて………」

「うわっ！

鼻水がつくだろうが！」


そう言いながらも私の鼻水を拭いてくれる

意外と面倒見がいいんだよね……



「………お前、あの時の約束わすれたわけじゃないよな？」

「…………………あ」


そう、私たちは入試前に約束というか……賭けのようなものをしていた


私が合格したら真ちゃんと付き合うという約束だ

だから見返りもなく教えてくれてたのか……


「いいか？

今日からお前は俺のもんだ……

俺以外にしっぽ振ったらただじゃおかねぇからな………」


真ちゃんなりの告白？なのだろう

相変わらず素直じゃない


「真ちゃんみたいな素直じゃない人と付き合えるのは私以外にいないしね………

浮気したら許さないからね！」


これから、私の高校生活スタートです！

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