あくまでレンタル【目黒蓮】 (ページ9)

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レンタル彼氏
彼氏だけど私たちの間にそんなに恋人らしい雰囲気が流れることは無い

レンタルだからキスもできないし、だからといって手を繋ぐわけでもない

お金を払ってそれ？と言われればそうだけど
なんだか友達みたいな

『もうすぐ帰らなきゃだね』

｢ほんとだ、時間過ぎるの早いなぁ｣

少し残念そうに見えるのは演技？
って少し残念そうに思うのはわたしだけ

『じゃあ、また。気をつけてね』

｢うん、早く寝るんだよ｣

『目黒くんも』

たわいのない話をしながらコーヒーを飲んで、テレビを見て笑いあうだけ

それだけなのになんだかとても楽しくて

やっぱりまた会いたいと思う

『落ち着くなぁ…』

そう、落ち着く落ち着くのだ
目黒くんといると無意識に仕事の疲れや日々の疲れが取れていってる気がする

私の心を浄化してくれるような
なんて大袈裟かな

向こうにはそんなつもりないのだろうけど

『ほんとの彼氏になってくれたらな』

なんて現実にならない非現実的なことを割とガチ目に考え始めてしまう

惚れちゃダメって分かってるのに、仕事だから私に優しくしてくれてるっていうのも分かってるのに

もしかしたらもう彼女いるかもだし、ほかの女の子にも同じようにしてるんだ

嫉妬はしない、しても意味が無いことなんてとうに分かりきってるから

でもモヤッとはするんだ

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