猫系女子と猫かぶり系男子

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花｢健太郎、何してんだ。もう部活始まってるだろ。早く着替えろ。｣

瀬｢今日俺部活休むから。A送ってく。
.....見せたくないの。Aに、俺の汚い所。｣

花｢........分かった。ただし明日の練習メニュー覚悟しとけよ。｣

瀬｢ありがとう、花宮。行こう、A。｣

主｢あ、うん.....。......花宮くん、今日は、ありが、とう。また、明日.......！｣

花｢チッ......さっさと帰れ。｣


それだけ言うと花宮くんは、

体育館の中に消えていった。


瀬｢A、あの花宮と喋れるようになったんだ。｣

主｢まだちょっと怖いけど....なんとか！｣

瀬｢そう。で、Aの家、どっち？｣

主｢交差点のとこのマジバを右に行って──｣


私の手を引く健ちゃんの手は、

小さい頃の健ちゃんのものより

大きくて、ゴツゴツしてるけど、

私が痛くならないように優しく握る所は

変わってない。


だからこそ、さっきの会話の意味が分からない。

健ちゃんの汚い所って、何？

優しくて、暖かい健ちゃんに、

汚いところなんて1つもないでしょ？

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