鬼殺隊の舞姫【鬼滅の刃】

第17話▽色変わり ページ19

貴方side



『私の事を考えて作ってくださって、とても嬉しいです！大事にします、ありがとうございます！！』



「いいのいいの！作るの楽しかったなぁ。ほら、早速握ってみてよ！！君の刀の色は大変興味深い！！」



最初の大人しそうなイメージがガラッと一気に変わってしまった。


普段はしっかりしてるんだろうな……



しかし、私の刀は何色に染まるのか。


ぎゅっと刀の柄を握る。



ｽｩ、とゆっくり色が変わる刀。


「ほぉ、蜂蜜色のような山吹色に、赤が混ざって、まるで夕焼け……」


その色を見て、私は泣きそうになった。


「！？ど、どうしたんだ！？俺の刀が気に入らなかった！？」



『いえ、違うんですっ……この色…、私の師範の刀の色とほとんど一緒で…！これです！この脇差…！』



「本当だ…それに、君の刀はその脇差を君の瞳にうつしたかのような色をしている。本当に綺麗だ。」



自分は師範と同じで嬉しかった。


形だけでも気持ちを繋げられたようで。



「いいものを見たよ。ありがとう。」



そう言って貫之さんは帰って行った。



新しい刀……もうこの脇差の役割はこの刀に託された。



気持ちを切り替えて、前に進む気持ちをくれた。


この刀、何がなんでも綺麗に使おう。



そう心に決めた。

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