106話 ページ19
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部屋の窓からオレンジ色の光が差し込んだ時刻、善逸くんは目を覚ましたようだった。
伊之助くんは目覚めて直ぐにどこかへ出掛けた様だ。
...元気だ、元気過ぎる。
『善逸くん、おはよう。
おはよう...ってかこんばんはに近いけど』
「おはよーAちゃん、禰豆子ちゃん！
目が覚めてすぐに2人の顔が拝めるなんて...これ以上に幸せな事って無いよー」
『そっかぁ、じゃあ二度とその気持ち悪いデレ顔出来なくしてあげようか？』
「Aちゃんになら本望！！」
お巡りさん、こいつです。
本当にやばいです。
『まじで心配したんだからね。
昨日から一緒に住んでるってのに...初めての夜に家にいないんだもん。』
「えっ！？俺とAちゃん同棲してるの？！」
『うん。同居、ね？
かまぼこ...じゃ無くて、いつもの5人でだよ。
勝手に決めちゃってごめんね』
...炭治郎、2人に言ってないんかい。
無計画にも程がある。
『それで...どんな鬼にやられたの』
茶番はここまでにして、と表情を変える。
音と雰囲気で感じ取ったのか、善逸くんも真面目になった。
...ブフッ、善逸くんが真面目とか気持ち悪いw←
「あれは、鬼じゃなかった。
人間だったんだよ」
人、間......。
やっぱり、人間だったんだ...。
『...目的とかは』
「恐らく、日輪刀の調査。
俺らを見つけて刀奪おうとしてきて、それで...」
『人が相手...。
この事、本部には？』
「うん、もう伝達済み。
緊急柱会議が今やってるみたい」
『あぁ...えﾞ......？』
確かにしのぶさんはいなかった。
だが問題は冨岡さん。
え...冨岡さん普通にうち来たけど。
余裕そうだったんですけど？？
「Aちゃん、どうかした？」
『ううん、なんにも。
ぼっちは相変わらずぼっちなんだなぁって思ってただけだよ』
「ふぅん...あ、ねぇ炭治郎は？」
『炭治郎は常闇君と仲良くお出かけ中だよ。
まったく、薄情な奴だ』
「俺は常闇君に感謝だなぁ。
天使2人を独り占めできる〜」
『...そっかそっか、海に沈む？』
「もー、Aちゃんは冗談が上手だなあ」
冗談吐いた覚えはない。
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作者名：年中毛布掛けて寝る派 | 作成日時：2020年7月4日 9時
