闇の中の白【五条悟】

34.アレルギー？ ページ35

｢私、最近、五条先輩と会うと動悸がして、顔が熱くなるんです。これって、五条先輩に対するアレルギーとかですかね？｣



休みの日。


ついに、謎の症状について
硝子先輩に相談をしたら


硝子先輩は
とっても豪快に大爆笑した


今もヒィヒィ言って笑っている。



……私、何か変なこと言った？



｢あーうける。変なとこで天然はいってるよね。いや、鈍感なの？ああー、お腹いた｣



未だに笑い続ける硝子先輩が落ち着くまで

様子を見守ること10分。



やっと硝子先輩は



｢それ、どんな時になるの？｣



と笑いすぎて出た涙を
指で拭いながら聞いてきた。



｢初めてなった時は、真面目な顔で見つめられた時で、最近は……匂いとか、肩組まれたり、触られたら、なります。匂いとか触れて症状が出るってもうそれアレルギーですよね？｣



ネットで調べたらそう出てきたし。



｢ふふっ……それ、悟に聞いてみたらいいんじゃないかな。きっとあいつも同じことなってるはずだよ｣



｢私のアレルギーってことですか？｣


｢まあAの言葉を借りたらそうだね｣


｢なのに触ってくるとか…ドMなんですかね｣


｢ぐふふっ……ひぃ……もうやめて、笑い死ぬ｣



私は真面目に相談してるのに…


硝子先輩はツボにハマってもうダメらしいので、私は泣く泣く、硝子先輩の部屋をあとにした。



.
.
.




お風呂上がり、

共用リビングで牛乳を飲んでいたら



｢もーらい｣



突然背後から伸びてきた手が
私のグラスを奪い取る



｢何、するんですか｣



そこに居たのはお風呂上がりなのか

首にタオルかけて普段着姿の
グラサンかけてない五条先輩で、


また、アレルギー症状が出てくる。



先輩は…顔熱くなったりしてない、よね。
多分動悸もしてないはず。



｢そんなに見つめられたら恥ずかしいんだけど｣



気がついたら、綺麗な顔がすぐそこにあって
慌てて背中を向ける。


｢なに、照れちゃった？｣



ほんと、いい性格してるこの人。


絶対私と同じ状態じゃない！



｢先輩。先輩は、私といても動悸とか、顔が熱くなったりしませんよね？｣


｢え？｣


｢私、先輩のアレルギーなんです。だから近づいたり、触ったりしないでください｣




呆気に取られてる先輩。

丁度いいやと距離を取れば



先輩は目をぱちぱち瞬かせたあと



ぶっとふいてお腹を抱えて
硝子先輩のように爆笑しだした




……ので、
イラッとしたから放置して部屋に戻った

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