14.夏油先輩 ページ15
平和。とてつもない平和。
「Aさん。なんだか最近嬉しそうですね」
「あーやっぱ分かるー?」
今週はまだ1度も五条先輩と会っていないのだ。
なぜなら
私が一泊二日の任務に行ったあと
そのまま入れ違いで
五条先輩は遠くへの出張任務に行った。
小学生レベルのイタズラもなく
キツい特訓もなく、
原宿に買い物に行ったり硝子先輩とスイーツ食べに行ったり、うはうは。
あー、楽しい
「随分とご機嫌だね」
この人は、
「夏油先輩……?」
なんだか前見た時よりやつれているような気もするけど、気のせい?
「ああごめんね、悟が君のことをよく話すから、勝手に私も友達感覚でいたよ」
何話してんだろ。悪口かな。
「いえいえ…夏油先輩の友達なんて、嬉しいです」
わあ、あんまり話したこと無かったけど、
優しそうで品のある先輩。
そして威厳もある。
どっかの誰かさんとは大違いだ
「今から時間あるかい?
少しだけ、君と話したいと思っていたんだ」
「私なんかで良ければ是非!」
.
.
.
「へえ、夜蛾先生に」
「はい。それでそのまま高専に来たんです。」
「そうか。それにしても君の術式って……なんて言うか、人に対しては無敵だよね」
「人に対して、ですか?」
「そう。酸素を奪ってしまえば、誰でも殺せるだろう?それこそ、悟は無理でも私や学長たちでさえも君が術式を使えば勝てないさ」
ある意味、最強だね。羨ましい。
ニッコリと優しく笑う夏油先輩。
こんな事言うのは失礼だと思うけれど…
その笑顔は張り付けたようで不気味だった
最近忙しいから、疲れているのかも。
「あはは、私たちの敵は呪霊ですからね。呪霊に対して最強だったら良かったんですけど…私も、夏油先輩みたいに、強くなりたいです。」
「ありがとう。でも、生き急ぎ過ぎない様にね」
「夏油先輩〜とAちゃん!」
現れたのは灰原先輩と七海先輩。
気付けば2時間も夏油先輩と話していたらしい
「夏油先輩話に付き合ってくださって、ありがとうございました!」
「ううん。私の方こそ、また話そう」
夏油先輩が奢ってくれたサイダーを片手に
自室へ帰る途中
「お、いいもん持ってんじゃん」
サイダーが手の中から消える。
背後からカシュッと炭酸の抜ける音がして
振り返れば
私のサイダーを美味しそうに飲む、
平穏クラッシャーこと五条先輩がいた。
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紫色(shiro)(プロフ) - 結月さん» 結月さんありがとうございます!あんな嫌がらせマンを好きになるには相当ポヤポヤしてる子じゃないと無理だよなぁと思い書いてました笑 頑張ります! (2020年12月7日 18時) (レス) id: ca0c3345e0 (このIDを非表示/違反報告)
結月 - スッゴく面白いです!!夢主、天然ですね。ハラハラ、ドキドキ止まらないです!!これからの展開も楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2020年12月7日 0時) (レス) id: ac5cec78e5 (このIDを非表示/違反報告)
紫色(shiro)(プロフ) - uka8502さん» uka8502さん、コメントありがとうございます!この作品を好きになっていただけたということでとても嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2020年11月30日 22時) (レス) id: ca0c3345e0 (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - 今まで見た中で一番好きな作品です!これからも完結に向けて頑張ってください (2020年11月30日 21時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
紫色(shiro)(プロフ) - りんさん» りんさんコメントありがとうございます〜!ご期待に添えるようにがんばります!笑 (2020年11月27日 15時) (レス) id: ca0c3345e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫色 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/bts_Jinchimluv
作成日時:2020年11月26日 18時