Eternally _ryuto_ (ページ39)

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まさか、龍友が怒ると思わなかった。

何もやましいこと話してないし、ほんとに他愛もない話してただけなのに。

脱衣所の扉を、バンッと大きな音を立てて閉めた彼。

『もー… 』

一方的にキレられて、私もイラッとしてしまう。

でも、ここで私が折れずに対抗したら大きな喧嘩になってしまう気がして、いつものように下着と部屋着を脱衣所まで持っていった。

それに対して、やっぱり怒ってる彼はいつもの倍ぐらい時間をかけてお風呂に入ってる。

『子供かっ』

不器用だからなぁ。
＂別に怒ってない＂って、

あんな顔して、怒ってるの丸わかりなんですけど！

どっちが歳上なのよって話よ、まったく。

お風呂から出た音がして、しばらくするとパンイチで脱衣所から出てきた。

『え、置いといたでしょ？服』

それも着ないって、ほんと…子供かっ！

龍「 …誰が着れんねん、お前の服」

そう言って広げたトレーナーは、どう見ても私のもの。

『あっ！』

龍「これお前のやろ、笑」

『隣にあったから…間違えちゃった』

お揃いの部屋着のトレーナー。龍友のを持っていったつもりが私のを持っていってたみたい。

龍「もー…笑ってもうたやんけ」

『龍友の負け』

龍「うるさい」

『怒ってたでしょ？』

龍「 …ちょっとな」

『もう怒ってない？』

龍「もう電話せえへん？」

『うん、まぁ… 』

龍「他愛もない話は僕とすればいいやろ」

『 …んふふっ』

龍「なにわろてんねん」

『 …嫉妬？』

龍「だって僕のやもん」

そう言ってギューって引っ付いてきた。

『嫉妬か～笑かわいい～』

龍「ほんましばくで」

『龍友かわいい笑』

龍「もーいや！別れる！」

『冗談でも言わないで！』

私がそう言うと、ごめんごめんって頭を撫でた笑

龍「 Aちゃーん」

『はーい』

龍「髪乾かして～」

『はーい』

大喧嘩になる前に仲直りできてよかった、笑

玲於くんとの電話は、ちょっと控えよう。

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