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そのふたりを見て、彼女の元へ向かった。


「Aちゃん…。」

「寛太先輩…。
やっぱり、駄目でした。こんなこと、わかってたのに…!笑」


彼女は無理矢理笑顔を作ってみせた。


そんな彼女を見て、反動的に抱きしめていた。


「…え?」

「無理矢理笑わなくていい。
辛かったよね。泣いていいよ。」


らしくない言動で、自分でも驚いた。


彼女は腕の中で泣き始めて、頭をポンポンと撫でてやった。
彼女は驚くくらい小さくて華奢で。


気付けば「俺はAちゃんが好きだよ」だなんて、口走っていた。


「か、寛太先輩…??」

「うっわ、マジごめん。何言ってんだ俺…。」


咄嗟に彼女から体を離した。


「いや、本当に気にしないで…。」

「気になっちゃいます…。」

「え、マジ、本当あああ!!」

「先輩、キョドりすぎです!笑」


あ、笑った。
こんな状況でもまだ好きだと思える自分が凄い。

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作者名:と み も え | 作成日時:2017年4月4日 23時

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