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握られた手が、何を意味するか。



考えなくても想像はつく。


でも、Aはそれを知らないふりをした。









「Aさん、今日はありがとう。楽しかったです」


「こちらこそ楽しかったです」







龍友は名残惜しそうに手を離した。

この人は案外わかりやすい人だった。




テレビで見かけた時は、無邪気に笑っていた彼。


でも、その内側はこんなにも繊細。



そんなこの人の内側を自分なんかが知ってしまってもいいのか、なんて不安になる。









「また、どこか出かけましょう。次は、Aさんの行きたいところに」


「はい。ぜひ」







少しだけ胸が苦しくなった。






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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年6月29日 21時

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