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また、雨が降る。




今日は全然苦しくない。何も怖くない。






思い出すのは、幼い頃に無くした友達の笑顔。

そして、あの人の優しい笑顔。









「また、会えんのかな」








ビニール傘を広げ、一歩踏み出す。







「あ、」






見覚えのある傘の柄に心臓が早鐘を打ち始める。








「あの…!」

「…あ、」

「今帰りですか?」

「はい」








「なら、途中まで一緒に行きましょう」








今日は少しだけ勇気を出してみた。






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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年6月29日 21時

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