第28話 ページ30
俺がAの部屋に入ると、当たり前だが誰もおらず、ホッと小さく息を吐く。
流石に家での性格までは知らないし、それを真似できるかと言ったら否だからだ。
サラダやチョウチョウの部屋に入ったことがあるが、幼馴染でもない女の部屋に入るのは初めてで少し不思議な感じだ。
悪いって訳じゃないが、サラダやチョウチョウの部屋に比べると少しばかり色が少ない。
机にベッド、それと本棚くらいで、ぬいぐるみといったものは存在しない。なんとも殺風景な部屋だ。
｢ベッドの上にあるやつ｣
Aに言われ、ベッドの上にあるネックレスをとる。
巻物のアクセサリーが杖になるのかと思うと、なんとも言えない気持ちになるが、そんなことを言ってる暇はない。
Aの母に出会う前に、さっさっとその場を去らなくては。
｢あっちの方から気配感じる｣
小さな体で指を指す方角に進むため、Aの部屋から物音を立てずに出る。
いくら体が小さくなったといえど、やはり視力お化けは変わらず発揮されてる様子をみて少しホッとする。
昨日の今日で落ち込んでるのではないかと思っていたから。
殴られた痕は残ってないし、気にする様子も無さそうだ。
｢シカダイ、投げて！！｣
Aに言われた方角に向かっていると、突然言われた言葉。
どうやらこの先にいるらしいが俺には見えない。
まぁ、Aが言うのなら間違いないのだろうととりあえず指差す方へAを投げた。
｢うぉ｣
投げてすぐにAが元の姿になったことを確認し、Aにネックレスを投げつける。
上手くキャッチしたようで、そのまま精霊をカードにし、屋根に降り立った。
元の姿に戻れたことに安堵しているようで、自身の体をみていた。
Aの元に近づくと、カードを見せてくれた。
小人のような服を着た小さな小さな女の子がカードになっていた。
｢良かったな｣
｢うん｣
Aが優しい微笑みを俺に向ける。
その瞬間、キュッと胸が苦しくなるのと同時に頬が紅くなった気がしてそっと視線を逸らした。
｢なぁA｣
｢んー？｣
｢昨日は大丈夫だったのか？｣
｢……あぁ、うん大丈夫｣
母に関する質問を遠回しと言うほど遠回しではない聞き方をしたら、すぐに理解してくれた。
大丈夫と答える一方で、仲直りしたのかどうかまでは定かではないし、Aのことだ、話すつもりは無いのだろう。
とりあえず、Aを俺の家に忘れ物を取らせるためと家を覚えさせるために連れて行った。
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清水ファンタジア(プロフ) - CCさん» 応援ありがとうございます。亀更新ではありますが頑張らせていただきます！ (2021年7月8日 0時) (
レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
CC(プロフ) - 更新待ってました！ ありがとうございます！！続きも楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年7月8日 0時) (レス) id: 8f9bdc23ee (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» BORUTOもそうですが、好きな話を沢山書いて練習していくといいと思います。人に見せてこそのものなので、BORUTOも頑張ってください (2020年12月18日 19時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当 - 清水ファンタジアさん» 勇気の言葉ありがとうございます泣 NARUTOは軽くですが知ってるのですが次の世代のBORUTOを書いてるんですがそれをコツコツ書けばたくさんの方に呼んで貰えますかね、、？ (2020年12月18日 16時) (レス) id: 02492f2e0b (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» 私も最初は全然上手くなかったんですけど、コツコツ書いていけば、ちゃん読んでくれる人が現れるので大丈夫ですよ！ 最初はなかなか苦戦するかもしれないですが…… (2020年12月18日 16時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清水ファンタジア | 作成日時：2020年10月6日 13時
