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19.えぐい羞恥心 ページ19
「フッフフ」
「そんな夢見たん？それ願望ちゃうん？」
「あ、再現したろか」
「もう許して…………」
なんの罰ゲームなんだろうか。
昨夜見た小っ恥ずかしい夢を、ご本人に壁ドンされながらつらつらと説明していく様は。
案の定からかわれて恥ずかしい。
へなへなとしゃがみこんだ。
「……なんでにやにやしてるの」
「え〜？だって、なぁ？」
「夢に見るほど俺らのこと好きなんやろ？
嬉しいに決まってるやん」
顔を隠していた両手を剥がされる。
左手は治くん。右手は侑くん。
剥がされた両手は何故か繋がされて、するりと指が入り込んだ。男の子の……て………
は？
「〜〜〜！？！！？何してんの！？スケベ！！」
「手ぇ繋いだだけやん？お姉ちゃん意識しすぎちゃう？」
「なんでこの場面で繋ぐ必要があるの！！！
やめてよ離してよ！！熱いよ！！！！」
「なんでお姉ちゃんこんなに熱いん？照れてるん？」
「いやぁあああああああ」
この後、お父さんとお母さんが帰ってきて、事なきを得た。
お母さんによると、廊下で手を繋いで倒れる私は、
まるで宇宙人に連行されているようだったらしい。
＊＊＊
「Aちゃんアタマナデテ〜〜〜」
「はっ倒すぞ」
「Aちゃんハグシテ〜〜〜」
「もうお願いほんと黙って」
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作者名：- | 作成日時：2020年3月13日 22時
