花瓶 ページ42
本屋の後はやっと目的の花瓶を
A:いっぱいあるねぇ…
ウニョク:本当いっぱい…
でもあの抱えきれない量の花束…
A:入りきるのあるかなぁ…
ウニョク:何が？
A:ウニョクに貰った花束が入りきるかなぁって…
ウニョク:だったら、いくつか買って、色々な所に飾ったら？
なるほど！
A:その手があったね。
でも花瓶も値段は様々で…
う〜ん…4つはいるかなぁ…
ウニョクは…
ウニョク:あの部屋と合いそうなのは…これと…これもかなぁ…
ん？ん？
A:ウニョク…？
ウニョクは買い物カートを押していて…
ファンからしたらレアな姿なのかもしれない…
ウニョク:だって、A迷うでしょ？
確かに…
A:それはそうだけど…
ウニョク:だから。玄関にはこれで、リビングにはこれで！
さすがセンスのあるウニョクチョイス
A:さすがだねぇ…センスある！
ウニョク:そうかなぁ？Aの部屋もお洒落だなぁって思うよ。無駄な物がないし。
ウニョクにそう言われるとなんだか嬉しい
ウニョクは私の部屋に合いそうな花瓶をと選んでくれてるが
一つ一つを見てみるとウニョクらしさもある
A:帰ったら早速花束入れてあげなきゃ、花が可哀想だよね
ウニョク:花が可哀想とか…優しいなぁ…
A:え？そう？せっかくウニョクから貰ったし、少しでも長く綺麗に咲いててもらいたいじゃん！
ウニョク:A〜！
店内だと言うのにハグしてくる
A:ウニョク！皆見てる！
ウニョク:アハハ！ごめんね！
ウニョクはまた嬉しそうにカートを押す
レジにつき、財布を出す私に
ウニョク:ダメ！
まさか…
ウニョク:これで
ってカードを出した
会計も終わり
本に花瓶と大荷物な私達はタクシーの中だ
A:ねぇ…
ウニョク:ん？
A:私も社会人だし…払えない訳じゃないから…何から何までは嫌だよ…お金…
ウニョク:どうして？
A:全部私が使うものなのに…
ウニョク:ん〜。だったら今日は僕の大好物作って？
A:え！韓国料理無理！
ウニョク:アハハ！Aの作るので僕の大好物だから！ね？
私はウニョクの
ね？
の顔に昔から弱い…
A:い〜っぱい作ってあげるよ！
私達の会話に運転手さんに
「仲がよくていいですね」
って言われて少しだけ恥ずかしかったけど
ウニョク:はい。ありがとうございます。
って答えるウニョクが愛しかった
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作者名：優勇 | 作成日時：2020年1月20日 3時
