準備された部屋 ページ22
やっぱり手を繋がれ歩く姿にチラチラ私撰はついてまわる
ウニョクってばれてなくても、そりゃそうだ…
私が客観的に見ても、カップルで楽しくライブに来て、楽しく帰りますって感じにはとても見えない
A:見られてるよ？
ウニョク:………。
それでも無言で歩く…
A:バレて騒がれたら大変だよ！
ウニョクは一瞬立ち止まり
ウニョク:前はそんな心配しなかったのにね…
それだけ言うと、繋がれた手は離れることなくまた歩きだした
もう何も言わずついていくしかなかった
どんどん人の波に逆らって裏へと進む…
関係者以外立ち入り禁止
そう書かれてる扉の前に来た
ウニョクはためらいもなくその戸を開け中に進む
明らかにライブスタッフさんなんだろうなって人達ばかりになる
そして一つの戸の前につき、その戸もウニョクはためらう事なく
ウニョク:東方神起にお願いして、準備してもらったんだ…
その部屋には誰もいなくて…
ウニョク:座って
用意されていた椅子に座る
何を言われるかと構えていたのだが、話してくる様子はなく
A:今日はビックリした…
私から声を発した
ウニョク:それは僕も…まさか東方神起のライブに来てるなんて…
A:さっき一緒にいた友達に誘われて…
ウニョク:そっか…
A:うん…
また沈黙に…
でも次に声を発したのは
ウニョク:元気にしてた？
A:…うん。ウニョクは？
ウニョク:元気…だったのかな…
お酒の量も増えたし、何かを忘れるみたいにひたすらダンスに没頭してる
そんな言葉を思い出す
A:ちゃんと食べてる？さっき…痩せたのかなって…指で…
ウニョク:ハハッ…僕の指の太さなんて覚えてたの？
何も言えないでいると
ウニョク:それ…
それ？
ウニョク:まだしてるのは何で？
ネックレス…
今日の服は少しだけ首もとがあいている服だったのを思い出し、思わずネックレスを隠すかのように握る
A:これは…
ウニョク:僕も外せないんだ…
ウニョクもシャツの中に隠れていたネックレスを服の中から出す
うん…さっき後ろ姿から見えたから分かってる…
ウニョク:頭では終わったんだって分かってるんだけど…ごめん。今日もステージから見えた時ビックリして…こんな事までしてごめん。
A:………うん、大丈夫…。
何て返事していいのか分からない
そんな私にウニョクは更に…どう答えれば正しいのか分からない質問をしてきた
ウニョク:リセットして…どう？
って…
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作者名：優勇 | 作成日時：2020年1月20日 3時
