犬＊１９６話＊ ページ6
ケイジさんとミドリは睨み合っている。
「ケイジさん、怒りで突撃してもいい結果は出ないよ」
ミドリはそう言うと足元にあった人形の頭を蹴り飛ばした。
それはケイジさんに直撃してしまい、そのままバランスを崩す。
よく見なくても分かる。今のケイジさんはまともな状態じゃない･･･！
「落ち着いてください、ケイジさん･･･！」
「はぁ･･･はぁ･･･ありがとう････まだやれる･･･！」
サラちゃんのおかげで少し落ち着きを取り戻したみたいだけど、それでも危なっかしい。
早くタッチしないと･･･！！
「ケイジ、二人挟みで行こう！」
ソウさんが慌てて前に出ると。
「ぐっ･･･！離せ！」
「くそ･･･俺だって本当はこんなこと････！」
『ソウさん･･･！』
クルマダさんがソウさんの動きを止めてしまった。
他のダミーズも動けずに固まっている。
「くそっ･･･！やるしかねぇ！」
Ｑ太郎さんはソウさんの様子を見るとそのままミドリの足を掴んだ。
ミドリは咄嗟のことに対応できないようだ。
これならいける･･･！
私は立ち上がってミドリに向かって走り出した。
『捕まえた！！』
「･･･！！」
「A･･･！？」
『ケイジさん、離れて！』
私はミドリの首を腕でロックしたまま押さえた。
もしこれでミドリが他の人に向かって行ったら困る。
このままギリギリまで押さえるしかない･･･！
「････あーあ、負けちゃったかぁ･･･」
「みんな！ミドリから離れるんだ！」
「最後まで徹底してるね。･･･ねぇ、A」
ミドリが私の手を握った。私の首輪が赤く光る。
だけどもう気にしない。
どうせまたミドリにタッチすればいい話だから。
「実はこの首輪、爆発するんだ」
『は？でもホエミーは爆発しないって･･･』
「厳密に言えば頭が破裂する、って言えばいいのかな？とにかくすごい衝撃で吹っ飛ぶんだ！」
『･･･だから何？怖がらせたいの？』
「あはは、違うよ。ねぇ･･･もし今すぐ爆発したら････傍にいるAはどうなっちゃうのかなぁ？」
『･･･！！』
まずい、と思った頃には遅く、ミドリは私の手を拘束していた。
抜け出そうにも力がかなり強くて抵抗できない。
『っ、お前･･･！！』
「あははは！その顔だ！その顔がずっと見たかったんだ！！」
「Aを離せ！！」
「おっと」
ミドリは私達を引き剥がそうと走ってきたケイジさんを突き飛ばした。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
