犬*214話* ページ24
「どうしたらいいニャン!?このままじゃ、筋肉ゴリラもおまわりさんも・・・!!」
「戻るしかねぇよ・・・!制御室の機械で・・・エレベーターを動かせるか試すんだ!」
ケイジさんの無事を確認するために急がなきゃいけないのに・・・!
急いで踵を返した時だった。
『・・・ランマル?』
突然ランマルが足を止めた。
『どうしたの?早く行かないと』
「・・・そ、そうだな・・・行こうぜ・・・」
ランマルは慌てたように制御室へ向かった。
一体どうしたんだろう・・・。
本当に何も無いといいんだけど。
.
.
「あ・・・?テメーら・・・何で戻ってきた・・・!」
部屋に入った途端クルマダさんに怒鳴られる。
「出て行けよ・・・!くたばるとこなんか・・・見せたくねぇっつの・・・!!」
「・・・・・」
「それとも何だ・・・俺が邪魔だから出て行けっつーのか・・・?」
『そんなこと誰も言ってないです!』
声を張り上げた瞬間、ソウさんのAIが映った。
みんなの視線がそれに集まる。
「・・・見てられないよ、こんな争い・・・」
「え・・・?」
「・・・・みんなに話がある」
『話?』
「いいかい・・・よく聞いて・・・クルマダくんを生かす方法が・・・あるんだ」
ソウさんのAIの言葉に全員が息を呑む。
「どういうこと!?教えて・・・!!」
「充電・・・だよ」
「充電・・・・!?」
「ちょっとそっちの画面を見て・・・」
言われた通り、隣の画面に視線を移す。
そこにはクルマダさんの情報が映っていた。
「頭部には深刻なダメージが無い・・・。胴体には大きなダメージがあるものの・・・バッテリーはまだ動いてるでしょ・・・?」
「じゃあまだ助かるの・・・!?クルマダは・・・!」
「うん・・・充電さえできれば延命できる」
「・・・・・」
「まぁ・・・損傷が激しいから・・・どれくらい持つか分からないけど・・・」
このゲームが終わるまでに生きているかは分からない、か・・・。
それでも、助かるのならやるべきだ。
少しでも可能性に縋りたい。
「充電器が、この階のどこかにあるんだ・・・」
「いっぱい探索したけど・・・そんなのどこにも無かったニャン!!」
ギンの言葉に「おかしいな」と困った顔をするソウさんのAI。
まだどこか調べられる場所がある・・・?
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!最高すぎるではないですか!どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね! (6月17日 17時) (レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです!!応援してます!頑張って下さい!! (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー!!是非とも最後見たいので更新待ってますッッ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました!とても面白かったです!更新待ってます! (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです!無理しない程度に更新頑張ってください! (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2021年8月18日 16時