また明日。《3》

♯141 ページ41

あれから時々祭さんからLINEが来る

最初は警戒してたけど、いざ話してみると明るくて、女の子特有のネチネチした感じもなく、付き合いやすかった

ご飯食べよー！何が食べたい？店決めとくよ！ってお店選びも予約も全部祭さんがしてくれる

パスタが食べたい！って言えば美味しいお店に連れてってくれて、社会人だからってご馳走もしてくれる

何より、気遣いがすごい
細かい所まで気が付くというか……
最初の印象があまり良くなかっただけに、祭さんの好感度がグングン上がってく

知れば知る程好きになるタイプ
警戒心が、薄れてく


A「祭さんの連れて来てくれるお店どこも美味しすぎる。どうしよ、太る(笑)」


祭「ハハッ(笑)嬉しい(笑)次はヘルシーなお店行こっか(笑)これ、美味しいよね。どうやって作るんだろ？今度挑戦してみよ(笑)」


A「……作る？？？？これを？？？作れるの？」


祭「似た感じには出来るよ」


A「……すごい……料理まで出来るんだ……どれだけハイスペなの……」


祭「え？(苦笑)」


どうしてこの人が辛い恋愛を繰り返すんだろ？
綺麗だし、スタイルいいし、料理も気遣いも出来る。完璧なんですけど！？


A「料理昔から好きなんですか？私全然ダメなんですよね」


祭「同棲してた彼が外食一切ダメな人で。作ってるうちに好きになったかなー。昔はカップラーメンしが作れなかったけど。作ってたら好きになるし、楽しいよ(笑)」


A「すごい……尽くすタイプですね」


祭「でもねぇ……その彼、浮気相手と牛丼食べてた(笑)意味わかんないよねぇ？(苦笑)」


そっか
尽くしすぎて、相手が安心しきっちゃうのかも
この子は何しても許してくれる、自分から離れないって

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