また明日。《3》

♯118 ページ18

尊人「あの人……隣の？」


A「……うん」


尊人「…………」


A「尊人さん、やっぱり無理。ごめんなさい」


尊人「…………………………俺もちょっと冷静になって考えるわ。また連絡する」


A「……もう、連絡しないで……」


それだけ言って、エレベーターまで走った


壱馬「……ダッサ……何そのジャージ」


A「……何でいるんですかっ！？」


壱馬「アイツやろ？首締めDV男。何イチャコラしとんねん」


A「してないですっ！……あれは…………」


壱馬「まだ続いてるん」


A「私は別れたつもりだけど、向こうがまだ納得してないから……」


壱馬「そやろな。この前そんな感じやったもんな？」


A「……うん」


壱馬「抱きしめられて満更でもないって顔してたけどな」


A「そんな事ないです……ないけど……(泣)」


壱馬「…………はぁ……ちょっとうち来い。話聞いたるから」


壱馬さんは優しい
言葉はキツイけど、最初は何この人！！って思ってたけど、今はそこまで不快になる事がない

本当にいつも壱馬さんには助けて貰ってる
ただのお隣さんなのに……


A「壱馬さん、災難ですよね、私が隣に住んでるなんて……大凶引き当てたようなもんですよ」


壱馬「知ってる？大凶ってめっちゃ少ないねんで？それ引き当てるってある意味持ってると思わん？(笑)」


A「何それ……優しい(笑)」


壱馬「優しないわっ(笑)」


A「優しいです。どこぞの女か分からないような私に優しくしてくれるんですから」


壱馬「隣やん。どこぞか分かってるやん(笑)」


A「あぁ……そっか(笑)」

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