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第19話 番外編 ページ20

この話は、『約束のネバーランド』にいた時の話です。

苦手な人は、とばしてね。


__________________________________________







母と慕う彼女は、おやではない。




共に暮らす彼らは、兄弟ではない。



ここグレイス=フィールド ハウスは孤児院で



私は孤児。そう思っていた。









ぴったり6時。施設(ハウス)の朝は鐘の音で始まる。




もともと寝坊助だった私は当然のごとくその鐘では起きることが出来ず、隣の部屋のエマの声で目が覚めていた。







・・・・・・なんてこともなく、同室であったレイに毎朝起こしてもらっていた。






レ「おい、おい、起きろ。

起きろよ、寝坊助おてんば娘。」





「おてんば娘とは何よ。」





するとレイはニヤッと笑う。




レ「その通りだろ?


おはよ、ラウラ。」




「うるさい。



おはよ、レイ。」





言い合っていても必ず朝の挨拶はする。


それは、私たちの決まりみたいなものだった。





同室の子どもたちにも挨拶を済ませ、下に降りる。




レイは今日朝食の準備があるので先に下に降りている。






食堂に行くといつもの3人組が話していた。





エ「あ!ラウラだ!おはよー!!!」


ノ「おはよう、ラウラ。」


レ「おはよーラウラ(笑)」




「おはよ!エマ、ノーマン、レイ。

なんで笑つけてんの、レイ。」





エ「聞いてよー!!!レイが私の事5歳って言った!!!!」




「え、違うの?」



エ「ラウラまで!?!?3人と同じ11歳なのにー!!」




「冗談だよ!ささ、ご飯食べよー!!」




そう言ってエマの手を取ってテーブルまで行く。




エマは何やらぶつぶつ言っていたが、席に着く頃にはもう機嫌は直っていた。




・・・チョロい。





私の隣の席はノーマン、前の席がレイ、そして斜め前がエマという席で座る。




フカフカのベッド。



おいしいごはん。



白ずくめの制服。



首筋の認識番号(マイナンバー)



そして毎日の勉強(テスト)







これら全て私の



私達の普通




10年間、疑ったことすらなかった。





当たり前の日常(・・・・・・・)だった。

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クロミ様(プロフ) - MIRAIさんありがとうございます!もう少ししたら出てくるかも・・・?です! (2019年4月13日 17時) (レス) id: ff5427157d (このIDを非表示/違反報告)
クロミ様(プロフ) - うさぎさん!更新を待ってくれていてありがとうございます!嬉しみの極みです!! (2019年4月13日 17時) (レス) id: ff5427157d (このIDを非表示/違反報告)
MIRAI - 今日の更新楽しみにしてました!神威絡み大好きです!約ネバメンバー出てくるの待ってます!! (2019年4月13日 0時) (レス) id: 67cabc4e1d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 試験お疲れ様です!更新ありがとうございます!! (2019年4月12日 1時) (レス) id: 78c6a7f3b9 (このIDを非表示/違反報告)
クロミ様(プロフ) - MIRAIさん、ありがとうございます!こんな自己満足全開の作品ですが、これからも頑張っていきます! (2019年4月12日 0時) (レス) id: ff5427157d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロミ様 | 作成日時:2019年3月31日 16時

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