【夏油傑】初めまして、結婚して欲しい

38 hearts ページ38

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傑は次の日からは特に何も変わらなく
いつも通りだった。

そのうち私のキスマークは消えて、
早くあのことを忘れよう、と努めた。

そうして忘れかけていた頃、
私に傑は玄関口で身なりを整えながら言った。




「相手は、……誰だったのか教えて欲しい」

「…え、相手……？」

「ごめんね……言いたくないだろうけど、」




どうしても言いたくないなら、大丈夫、と
彼は言うけれど。
傑の前みたいな顔は見たくなくて、
もう悲しませたくないと思ったから。

小さな声で答える。




「伏黒甚爾さん」

「伏黒……？」

「…知ってるの？」




傑は少しね、と言うけど
かなり嫌な顔をしている。
察するところによると顔見知りぽい。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

私が何も考えてないから。

文字どおり子供だからかも。





「……ごめんなさい」

「大丈夫だから。
寂しい思いをさせてるのは私だから」




君は悪くない、と続けて言うけど、
優し過ぎるにも程がある。
私が悪い、簡単に男の人を連れ込んだもの。

寂しい思い、それもそうかもだけど、
きっと私は



「 多分私は本当は傑から好きだって、
愛してるって聞きたかった 」
「……それだけだよ」




そんなの関係ない男の人に求めても
なんの意味もないのにね、
て空笑をしながら付け足した。




.作者
夏油傑作品増えない？？？増えよ？？みんな好きだよね夏油傑？？？え、万国共通意識でしょ？？？

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