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「ヤッパ、ワタシカエル……」
沙耶香「だーめ！！
ほら、ちゃんと見て！イケメンいる！？」
想像以上だった。
月曜日来たときには 人影なんて全くなかった部室の前にこれでもかってくらいの女子の野次馬が出来ている。
上履きの色を見る限り、全員一年生の女子みたい…
「やっば！イケメンすぎない！？」
「今、頭ぽんぽんされちゃった〜♡」
「キラキラ王道王子様とドS王子様とか最高じゃん！」
「写真部入ろうかな！！」
野次馬から抜けてきた女子たちの会話を聞いて ビビり散らかしてます、日野A
こんなのに遭遇するなんて……
沙耶香「なんか、芸能人がいるみたいだね」
「なんで こんなことになってるの！
私の写真部は………！？」
沙耶香「Aも話しかけてみれば？」
「は？無理無理無理無理無理無理無理無理無理」
沙耶香「壊れてるよ。
でも、Aはほんとに写真部に入りたいんだからいいんじゃない？
多分 この辺に群がってる女子たちは部活見学に来たわけじゃなさそうだし。」
「いや、でも、ぜっったい拒否られるよ……」
写真部って もっと物静かな感じだと思ってた。
キャピキャピ系の人より大人しい感じの人の集まりかと。
これは完全に誤算。
いや、だって 全然活動してくれないから分かんなかったんだもん！
私のせいじゃないです！(涙)
沙耶香「ほら、人引いてきたよ」
「写真部、諦めようかな。」
沙耶香「ええ！？諦めちゃうの！？」
「だって、私には無理だ
「君たちは、部活見学？」
声がした。
声でなんとなく分かった。
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
