19 ページ19
Juri
約束の時間の8時。きょもを除く5人で部屋の前に立つ。
ジェシーがノックして声が聞こえたあと一番に入っていった。それに続く高地、その後に北斗、慎太郎、最後に俺が入って扉を閉めた。
チーフマネージャーは部屋の奥のデスクにいた。
5人で横並びに立って、高地が話し始めた。
高「全員で話し合いました。俺たちは、このまま活動を続けます。京本のことを待ち続けます。彼の居場所は俺たちが守ります。」
てっきり同意が貰えると思ってた。頑張れよ、そうやって背中を押してくれると信じてた。
俺たちが甘かったのかもしれない、SixTONESのメインボーカルの声が出なくなるって、思っていたよりも大きかったんだ。
『君たちの言い分は分かった。だが、私は反対だ。
SixTONESにとって5周年を目前に控える今が大事なのは分かってるだろう？高地くんは京本くんの場所を守るって言ってたね。
正直、立ち止まってる場合じゃない。…京本くんの穴を埋めないでするパフォーマンスは、未完成だ。
本来、6人ですべきパフォーマンスを5人で続けていくには、違和感が大きすぎる。
未完成なSixTONESを見せ続けていられるほど、余裕は無いんだよ。』
慎「…何が言いたいんですか」
いかにも不満を持った声音で慎太郎が問い詰めた。
『君たちの未来にとって、汚点を残したくないんだ。
君たちには、未来がある。
よく、考えてくれ。』
『私は、京本くんの脱退を考えている。』
冷たく残酷な言葉が深く突き刺さった。
心臓が、止まったような気さえした。
この人は、"汚点"と言った。
立ち止まらなきゃいけなくて、前に進みたくても進めなくて。
誰よりも悩んで、一番苦しんでいるきょものことを、この人はそんな気持ち微塵も考えないで、
"汚点"
この言葉だけで処理してしまうんだ。
残酷だと思った。どうしようもなくイラついた。
どうすれば打開できるか、使えない頭で考えてもどうすればいいか分からなくて。
そんな時だった。
「ふざけるなっ！！」
誰かの怒鳴り声が響いたのは。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 989人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
璃斗(プロフ) - 美桜さん» マイボードにてお返事しましたので拝見いただけると幸いです！！ (2021年1月19日 21時) (
レス) id: 18e89df471 (このIDを非表示/違反報告)
璃斗(プロフ) - 美桜さん» ご報告ありがとうございます。私自身インスタグラムの方では活動しておりません.......自分の目で確認したいのでもしよろしければマイボード(私のプロフから飛べるはずです…！)の方でアカウント等を教えていただくことは可能でしょうか？ (2021年1月18日 10時) (レス) id: 18e89df471 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 所々変えてありますがほとんど同じ内容の作品を見かけたのでもし盗作だったらと報告させて頂きました。作者さんご本人がアップされている作品でしたら申し訳ありません。 (2021年1月17日 14時) (レス) id: d7589ab1a0 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - お久しぶりです。作品終了からしばらく経ってしまった後で申し訳ないのですがInstagramの方でもこちらな作品を投稿なさっているのでしょうか？？ (2021年1月17日 14時) (レス) id: d7589ab1a0 (このIDを非表示/違反報告)
璃斗(プロフ) - 美華さん» ありがとうございます…！そう言っていただけて嬉しいです…！！今後とも、よろしくお願いします(^-^) (2020年5月4日 22時) (レス) id: 18e89df471 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：璃斗
| 作成日時：2019年10月13日 12時
