【鬼滅の刃】そして私は独りになった

四十五話 ページ49

『…………柱合会議でも始めてくれて構わない』





そう言って産屋敷邸を後にした






＊





家に着いて雪兎を布団に寝かせた


少し、熱がある




でも、もういつものことだ


あと、数十分でもすれば起きるだろう



その時はそう思っていた




でも、現状、雪兎は二日間眠ったままだ


蝶屋敷に行った方がいいのか迷う



もしその状態で雪兎が起きたらどううなる



人間、ましてや鬼殺隊の者に体を触られた


それだけで多分、あそこの土地を更地にしてしまいそうだ



雪兎「…………A、私を救ってくれてありがとう」



そんなことを考えていた時、雪兎は起きた



『二日も寝てたぞ、オマエ

それに…………いつも通りに話せよ』



一人称を急に変えられると違和感しか感じない




雪兎「そんなに嫌だった？



僕の一人称が私だったの」





『急に変えられたら違和感しかない


あと、暴走した後なのとその見た目からして』



男っぽい見た目と二日前に「殺す」とか言いながら暴走していた人が「私」、なんて言ったら誰でも驚くだろう




雪兎「相変わらず二日も寝ていた病人にも労わってくれないかよ」





『だったら、一か月寝込んでいた私にもお見舞いくらい来いよ』




雪兎「あぁ、そんなこともあったって光くんから聞いたことがあったっけ」





やっぱり、雪兎と過ごす時間が今では一番好きだ

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