【鬼滅の刃】そして私は独りになった

三十三話 ページ37

カキーン




錆兎「それは違う」





真菰「葵禰󠄀葉ちゃんのお兄ちゃんはそんなことは望まないよ」





そう言って私の刀を弾いた錆兎



ただ、まっすぐな目で見つめてくる真菰



ガシッと弾かれて上にあがっている刀を持った腕を無言で掴んでいる義勇











それによって少しずつ意識が戻ってくる








早苗「アンタ、何も知らないでしょ？




知ってる！？






アンタってあの家族と一人も血が繋がっていないのよ！！！







アンタなんてねぇ、あの家族からしたらただの他人



だからどうでもよかったのよ！！！




あの家族は皆そう思ってたはずよ！！」










私と…皆は…………




血が繋がっていない？





確かに父さんが死んだとき、手紙に書いてあったけど…………







あれは、自分が死んでも私が悲しまないように、

わざとそんなことを言ったんだよね




私は、独りだから…………




だから、自分が死んでも気にしないように優しさで言ってくれたんだよね






今日まで、ずっとそう信じて生きてきたのに…………






いや、違う








そう思わないと私が私でなくなりそうだったから





だから、そう自分に言い聞かせた

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