355. 紅の修学旅行 ページ5
【新一side】
蘭「というか高宮先輩はどうしてここに?」
樹「景子さん達の大学卒業制作のストーリーでもある『紅の修羅天狗』…実は、俺も今回のこの映画に出演させてもらったんだよ。とは言ってもただの奉行役なんだけどね」
そこで俺は思い出した
かるたの事件の時、高宮さんはかるた特集番組のゲストとして…以外にも、何か別の仕事で動いていた
この映画のことだったのか…
樹「そんなことより工藤、これが君の大好きな暗号さ」
そう言って高宮さんから渡されたのは、黒い4つの四角と15個程の漢字が書かれた紙だった
樹「その紙と一緒に、乾涸びたヤツデの葉も同封されていたんだって」
“さてどうする?”とでも聞かれているような言い方だ
新一「…まさか高宮さんもう解けてるんじゃ…」
鞍知「えっ!?そうなの!?」
樹「いや?この字の法則がわからないことにはなんとも。ただこの文字配列…なんか違和感あるんだよなぁ…」
高宮さんがまだ解けてない…こうなったらこの暗号、高宮さんより先に解いてやる…!
聞くと、暗号の頭についている黒い4つの四角は、この暗号を考えた出栗さんのマークのようで
だがその出栗さんは先月、清水の舞台から飛び降りて死んでしまったらしい…
だから出栗さんが死ぬ前に西木さんに送った伝言かもしれないからと、この暗号を解いてほしかったようだ
鞍知「じゃあ暗号が解けたらメールちょうだいね!」
______
廊下を歩きながら暗号を眺める
園子「随分スカスカの暗号だよね?」
蘭「文字の並びもイビツだし…」
世良「このスペースに意味があると思うんだけど…」
同封されていたというヤツデの葉は、天狗がよく持っている葉だ
ピリリリリリッ…ピリリリリリッ…))
突然俺の携帯にかかってきた電話は、高宮さんからだった
新一「もしもし?」
樹〔西木さんの部屋。早く〕
それだけ言って電話は切れたが、今の高宮さんの声は普段は聞かない、焦ったような声だった
あの人がこんな声を…言い方をするような時
それは______
新一「とにかく西木さんの部屋に行くぞ!」
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作者名:湊 | 作成日時:2022年5月29日 11時