220. 純黒の悪夢 ページ20
【樹side】
予想通りだ
俺の視界には、柵から落ちかけたであろう哀ちゃんの腕を掴むキュラソーの姿…
話の内容からして、哀ちゃん＝シェリーということはキュラソーも既に知っている状態のようだ
ｷｭﾗｿｰ「さぁ、逃げるわよ。ここにいては危ない」
灰原「逃げるってどういうつもり！？悪い冗談なら辞めてくれる！？」
ｷｭﾗｿｰ「ジンが来ている。
あなたならこの意味がわかるわよね…」
灰原「で、でも、どうして私を…」
ｷｭﾗｿｰ「わからない…何故助けたかなんてわからない…
でも私はどんな色にでもなれるキュラソー。前の自分より、今の自分の方が気分がいい…ただ、それだけよ」
やっぱり白に眩んでたか…ならば
ｷﾞﾑﾚｯﾄ「なら俺も手を貸してやる」
ｷｭﾗｿｰ「！？あなた…ギムレット！？どういうことかしら？」
俺は哀ちゃんを引き上げて通路に降ろした
哀ちゃんは驚いているのか余計なことを言わないようになのか何も言わなかった
ありがたやー
ｷﾞﾑﾚｯﾄ「そのままだ。お前を組織には戻さないし、何よりこうなった以上戻ることは相当困難だ。例え死ぬことになっても黒のままでは死なせない…自分が願ったんだ、最後までそれを貫き通せ。
あと、俺の本名は高宮樹。シェリーは俺のこと知ってるから大丈夫だよ」
ｷｭﾗｿｰ「(“高宮”…！？って…まさか…！
というかやっぱり時田 紫苑は偽名だったのね…)
…聞きたいことは山程あるけれど、後で聞くわね…生きて帰れた後で」
ｷﾞﾑﾚｯﾄ「ああ…生憎とこっちも聞きたいことがあるんだ。それを聞くまでは死なせないさ」
そう言った後で哀ちゃんの目を見て、悟った
ここに入ってきたということは…
樹「子供達…観覧車に乗ってる？」
灰原「！ええ…まだゴンドラの中に！」
困ったな…猫の手も借りたいくらい忙しい
キュラソーを見つけたら赤井さんの方に行こうと思ったけど…
樹「車軸に仕掛けられていた爆弾は全て俺が解除した。そしてそれに気づいたジンが次にやってくるとしたら…“弾丸の雨”」
ｷｭﾗｿｰ＆灰原「「！！」」
樹「けど、その前にヘリを落としたい。悪いんだけど、子供達の方は2人に任せるよ」
俺はそう言って再び走り出した
赤井さんなら間違いなく上にいる筈だ
さっきめっちゃゴンドラ揺れてたからゴンドラごと持っていくつもりだったのは間違いない
でもそれを辞めたってことは、中にキュラソーが乗っていないということがバレているということだ
急がないと…！
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湊(プロフ) - hutoさん» ありがとうございます頑張ります！そんな嬉しいお言葉を頂けるとは…（泣）これはテスト死ぬ程頑張らねば！ (2021年10月9日 21時) (
レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - テスト頑張ってください！次の更新までpart1から見返します (2021年10月8日 20時) (レス) @page32 id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湊 | 作成日時：2021年8月15日 11時
