【名探偵コナン】顔広すぎだよ、いくつの顔？ Part5

219. 純黒の悪夢 ページ19

【樹side】


安室さんの視線が痛い中、俺は爆弾の解体を“半分”終えた



流石にこの暗さでこの大きさの爆弾を解除するのは初めてだったから少し焦ったな…



安室「お疲れ様、樹君」



この人はもう俺を疑うのを諦めたようだ



兎にも角にも今回の件で俺がギムレットという線は消されたっぽいし、ギムレットに…あと高宮樹に探りを入れてくることもなくなる…か…？



ﾋﾟﾛﾘﾝｯ！))



樹「メール…俺の携帯だ」



原野さんから…？


＿＿＿＿＿＿


キュラソーの記憶が戻っちまった！
風見の袖に付けてた盗聴器から聞いた感じだとベルモットとも連絡を取ってる！
中に赤井秀一や江戸川コナンがいるとなれば俺が入るのも危険だし、できれば頼む！
原野


＿＿＿＿＿＿



…エ、マジ？



いや、記憶戻るだろーなーとは思ってたけどさ



このタイミングでかぁ…



樹「安室さん、俺野暮用できたからちょっとここ離れるね！残りの爆弾よろしく！」



安室「えっ！？」



樹「＿＿＿あ、爆弾半分残ってるから一緒に移動してね！」



安室「は…！？」



俺は公安警察に爆弾の見張りを任せて走り出した、ごめんゼロさん





本来あの日、キュラソーはそのままベルモットに殺される筈だった…だがキュラソーの能力を買って右腕にしたのはラムだ



もし仮に今回生き残れたとしても、どう足掻いたって真っ白にはなりきれない



だが…真っ黒のまま死なせるなんてことは絶対にしない…！！



それにキュラソーには確認したいこともある…頼む、間に合ってくれ…！



樹「！…この音は…ローター音か…！？」



なんとなく予想してたけど、もう来たか…！



走りながらだし、風の音もあって上手く聞き取れなかったが、音がだんだんと近づいてきているのは間違いない



俺、人より五感超優れてるからさ



と、その瞬間…



パッと電気が消えた…いや元々暗かったんだけどさ



外をチラリと見てみると、水族館以外全ての照明が消えているようだった



それと同時に観覧車は止まった…そして地上は闇に包まれていて客は係員の声も届かない程に混乱している



…成る程、あのヘリでゴンドラごと…



樹「なら、ヘリ(これ)を落とす方が正解かな？」



とにかくキュラソーを捕まえよう



あの様子じゃもうゴンドラには乗ってないだろうしな…



樹「…もしキュラソーの心が白に近づいていたとしたら…次にとる行動は…」

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