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玖話目 ページ10

「そうそう僕のことはもちろん知ってるよね?むしろ知らないって言われると傷つくなあ一応、形ばかりではあったけど婚約者だったわけだしね?今、初めて互いを認識したわけだけど」


押し倒された彼女は顔を真っ青にしながら、少し唇を震わせて、こちらを見た。笑ってる姿しか見た事なかったから、少し新鮮だ。

彼女の頬を右手で撫でる。

反応は無い。触られてることにもはや気づいてないのだろう。



「ああ、そんなに怖がらないでほしいな。手荒な真似にはなったけど、これでも随分と優しい方だよ?だって君は五条家に追われていたわけだし、五条家の怒りを買ってるわけだ。飼い犬に手を噛まれるではないけれど、君は飼い犬にすらならなかった。───落ちこぼれた夜槻家の分際でね」


爪を立てたところでようやく彼女は僕の右手の存在に気づいたらしく「ヒッ…」と情けない声を上げた。


「わ、私は……」
「ん?なーに?」
「貴方達の飼い犬になるつもりは一切ありません」

真っ青な顔をしながらも、彼女は反抗心を含んだ瞳でこちらを見た。

「気の強い子は嫌いじゃないよ。でも、その答えにはノーだよ。僕、二回も逃げられて腹立ってるんだよね。信頼関係を作ろうと頑張ってたのに露見した瞬間に逃げるじゃん。僕君になんかした?」
「それは……すみま─」
「謝罪がほしいんじゃないの。というか君の意思は関係ないの。僕と結婚するのは確定事項。籍入れてから信頼関係を作ることにするよ」


二回もケージの中から猫が逃げたら、飼い主はおそらくケージを頑丈にして、逃げられないようにするだろう。

僕も同じ。

“腹が立った”

この子にコッチの世界が似合わなかろうともう関係ない。引きずりこんで、コッチの色に染めてあげる。

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みかん - 更新待ってる (1月3日 23時) (レス) @page17 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
miuna(プロフ) - 私も他の皆さんと同じで更新待ってます(泣) (7月24日 1時) (レス) @page17 id: f392b85cff (このIDを非表示/違反報告)
- お、終わり…スゥー‐‐いや待っていますずぅーーっと正座待機しています!! (7月10日 15時) (レス) @page17 id: 0bc178810c (このIDを非表示/違反報告)
みろく - に、2年前だと……もう更新は無理かな、💦でも、待ってます!なぜなら、続きが見たいから!と、とりあえず、頑張ってください! (2023年4月5日 21時) (レス) @page17 id: 9f932c344b (このIDを非表示/違反報告)
フォォォォォォォォォ - 今まで読んだ中で一番好きな作品です!更新頑張ってください! (2022年12月30日 10時) (レス) @page17 id: 25c3942ea0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作成日時:2020年11月20日 1時

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