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壱話目 ページ2

まず、私の経歴を説明する上で語らねばならないのが五条悟の存在である。


五条悟──さきほどの絶世の美男子だ。超超超超超超超超超(これ以上つけようと思うとページに収まらないためここで終わらせてもらう)美形な男、という説明だけでは全然足りない男だ。ページはおろかこの物語がそれだけで完結してしまうほどの男。
“あの”五条家の息子である。
呪術の世界を生きる者ならば彼の名─ひいては五条家の名を知らない者はいない。それほど権力と財力と実力を持った名家だ。御三家の一つに数えられる。

まあ、皆さんならこんなこと語らずともpi○ivの百科事典だの、Wi○ipediaだので見ているだろう。

つまり、超絶イケメンでチート並に強く、女子の心を鷲掴みにするような要素を全て兼ね揃えた────私の形ばかりの婚約者である。



ここでようやく私の話に入れる。

私、本名は夜槻(よるつき)A。実家は東北の寒い田舎にあった(過去形であってます)。我が家は所謂“落ちこぼれた家”であり、我が家の全盛期はおそらく大正末期か、昭和初期で終わってる。この世界で生きて行けなかった没落家だ。


そんな夜槻家と五条家が縁談である。
しかも、五条悟との縁談である。

普通はありえないと思うだろう。

だが、呪術界における“大人の事情”を考慮すれば何らおかしくないのだ。




例えば、五条家には並ばすとしてもかなりの権力を持った家が五条家との縁談話を設けたとする。強い権力+強い権力=パワーバランスがカンストするヤバい状況になる。

しかも、権力があればあるほど家というものは融通が効かない。何より五条家にしてみれば自らが持つ“五条悟(圧倒的な強さ)”を下手に他家と分け合う利点がない。


ならば格下の──それも、何をするにしても権力で勝てない家なんて都合がいい。自分達が何をしようが黙って従うしかない家との縁談の方がはるかに楽である。




十八歳の誕生日、急に母親から言われた


『二十歳になったら五条家に嫁ぐことになったわよ』





これが事の発端である。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦
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みかん - 更新待ってる (1月3日 23時) (レス) @page17 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
miuna(プロフ) - 私も他の皆さんと同じで更新待ってます(泣) (7月24日 1時) (レス) @page17 id: f392b85cff (このIDを非表示/違反報告)
- お、終わり…スゥー‐‐いや待っていますずぅーーっと正座待機しています!! (7月10日 15時) (レス) @page17 id: 0bc178810c (このIDを非表示/違反報告)
みろく - に、2年前だと……もう更新は無理かな、💦でも、待ってます!なぜなら、続きが見たいから!と、とりあえず、頑張ってください! (2023年4月5日 21時) (レス) @page17 id: 9f932c344b (このIDを非表示/違反報告)
フォォォォォォォォォ - 今まで読んだ中で一番好きな作品です!更新頑張ってください! (2022年12月30日 10時) (レス) @page17 id: 25c3942ea0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作成日時:2020年11月20日 1時

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