6話 ページ7
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｢もうやらない…強すぎ、｣
｢まぁ俺だからな！｣
｢それ言えんの太刀川さんくらいですよ…｣
｢そーか？｣
風間さんとか小南とかもすげーだろ？
そう言う彼だが、どう考えても彼の強さは規格外だった。
2勝46敗2引き分け。
これが今日の対戦の結果。
たった1時間ほどの時間で終わったそれは、あまりにも彼女に分が悪い闘争で。お陰様で彼女のポイントも、ごっそりと持っていかれた。
＿＿＿なんでこの人、私とランク戦しようとしたんだろう。
そう思っても、何を考えているか分からない彼からは、当然のごとく何も得ることは出来なかった。
代わりに彼は、また顔を緩ませる。
｢まー何考えてんのかわかんねえけど、お前はちゃーんと強いしこれからも強くなるぜ？｣
なんてったって俺から2勝2引き分けを取ってるんだからな！
悪役のような笑い声で彼は笑った。頭も撫でられた。
大きな手に柄にもなく照れてしまう気がして、少しだけ先程よりも強気に彼へ言葉をぶつける。
｢次はもうちょっと勝ちますし、いつか勝ち越してやりますから！｣
｢ふ〜ん？攻撃手1位の俺に言うじゃねーか｣
｢いくらでも言ってやります、よ、って…ぇ、1位！？｣
｢うん俺1位〜。｣
｢ウワッ、今の撤回させてください！！！！｣
流石に大口を叩きすぎた。
彼女はこれからもこうして絞られていくポイントを想像して今の発言を後悔した。
好戦的な彼は、きっとここぞとばかりにこの話を持ち出して戦いをふっかけて来るのだろうと、簡単に予想出来たからだ。
実を言うと好敵手がS級になってしまった以来戦いにやる気を起こせていなかった彼だったのだが、彼女はそんなこと知る由もない。
｢断る！
…別に怒ったりしねーよ？最近ずっとつまんなくて、久しぶりにこんな楽しくランク戦が出来たんだ。
付き合ってくれてありがとうな｣
｢あぁ、はい。｣
にんまりと笑う彼。
そんな嬉しそうな顔をされると断りにくい。
彼女は複雑そうな面持ちをするも、またやろうと言う彼に、ただただ頷くしかなかった。
｢ま、俺にポイント絞り取られたくなかったら強くなるんだな！｣
｢ゼンショします…｣
｢そんじゃー俺！これから防衛任務だから！｣
じゃあな〜なんて走り去っていった太刀川。
戦った後であるのに彼は先程よりも元気でご機嫌な様子だった。
｢嵐じゃん、｣
体はそうでなくても心は疲弊しきった彼女は、そのまま椅子に倒れ込んだ
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ほのか(プロフ) - 続きが楽しみですー！ (2022年5月22日 15時) (
レス) @page16 id: 3995d0bd0b (このIDを非表示/違反報告)
何も言わずに旋空弧月 - めっちゃおもろいです一気読みしました。何年でも待ちます。二宮隊贔屓だから隊服スーツで嬉しいっす！ (2021年5月27日 16時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
あきかぜ(プロフ) - コクーンさん» 全てイメージだと私は思っています。とにかくセンスがいるポジションですよねぇ(^_^;) (2021年2月13日 14時) (レス) id: 24b04063a4 (このIDを非表示/違反報告)
コクーン(プロフ) - 射手の射程、弾速、威力ってどうやって決めてるんでしょうね？www (2021年2月13日 13時) (レス) id: dd8a571986 (このIDを非表示/違反報告)
あきかぜ(プロフ) - コクーンさん» コメントありがとうございます(^^♪ そうですね、こんな軌道とかどう？とか話し合ったりしそうです笑那須さんの入隊はまだなので出てくるのはまだ先になると思いますが絶対絡ませますのでそれまでお待ちくださいね〜！ (2021年2月7日 22時) (レス) id: 24b04063a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきかぜ | 作成日時：2021年2月7日 14時
