双子の兄はアイドルです。 (ページ6)

今日:15 hit、昨日:10 hit、合計:92,051 hit

焦りページ6

家に帰ると既に優香は家にいた。

「遅い」

『ごめん、』

「ビール、チューハイ、梅酒なんでもあるよ」

『助かる』

優香は私の家の鍵を持ってて、定期的に家へ出入りしている。
元々、お兄ちゃんとは同じマンションに住んでいて
部屋が違うだけだから引越しの心配はなかった。

「んで、初日からバレたと？」

『多分…』

「さすが最年長だね」

『関心してる場合違うよ』

「でもバレたらすぐにお兄さん連れ戻されるんでしょ？」

『そう！だから困ってるの』

「まだアメリカに着いてもないよね(笑)」

『明日からどうしたらいいのー！！』

「とりあえず落ち着きなって、これ飲んで」

『あんまり飲みすぎたらお兄ちゃんに怒られる』

「そっか、お兄さん弱かったっけ？」

『全然飲めなないね』

「Aもさ、27になるんだしこんなことやってる場合じゃないってことくらい分かってるよね？」

『1年っていう約束だから』

「このままじゃ結婚も出来ないよ？」

『優香に言われたくないんだけど』

「私は早すぎたんだよ、あんな男…もう離婚するんだから！」

『だから年下は合わないって言ったのに〜』

今日の出来事が忘れるくらい2人で飲み明かした。

『またやった…』

朝目が覚めると
"おはよう！仕事行ってくる！"と手紙の書き置きを
残して優香はいなかった。

私も重い体を動かしながら用意をする。

今日もメンバーでの仕事。

なんか、雑誌の撮影だって。

「はぁ…行くか」

マネージャーさんのいる車の中へ向かうと
1番会いたくない人が乗っていた。

中「おはよう」

『あ、おはよう…』

中「なんか元気なんやんけ」

『夜更かしして眠いだけ』

中「ゲームやりすぎちゃうか(笑)」

飲みすぎた。なんて口を裂けても言えない。

『ハマったら辞められへんねん(笑)』

中「ほどほどにしーや(笑)」

あれ、思ったよりも普通？

中「今日こそご飯行こな？」

あ、ダメだったみたい。
お兄ちゃん、ごめんなさい。

濵「おはよう〜！」

小「神ちゃん今日もちっさいな〜」

『のんちゃんがでかいねん！』

身長弄りの返事もお兄ちゃんからしっかり伝授してもらった。

メンバーがいるといつもより緊張が高まり、気が引き締まる。

ﾏﾈ「大丈夫ですか？」

『なんとか…ありがとうございます』

"撮影終わりました！ありがとうございました！"

中「よし、行こか」

・