双子の兄はアイドルです。 (ページ30)

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溢れる想いページ30

6/20 ツアー最終日

あれからAとは連絡もとってないし、
どうしてるのかも分からない。

俺はどんな顔して会えばいいのだろうか。

中「らしくない、緊張してんのか？」

そう、そしてもうひとつ。
今日は父親に思いを伝える日でもある。
実は今日のことは事前に決めてあってAも知ってる。
だからこそ、1番そばで見守ってて欲しかった。

気合い入れをしてもまだ消えない緊張感

智「今日、妹来てるらしいよ」

重「え？」

小「まじで！？探そ〜っと！」

すると俺の携帯がなった。

A応援してる。
初ライブ参戦。全力で思いぶつけて楽しませて

素っ気ないメール。
だけどそれが嬉しくて、なんせ来てくれたことが嬉しくて

重「よっしゃ！ツアー最終日気合い入れてくぞー！！！」

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正直言うとめちゃくちゃ緊張してる。
未だにAの姿は見つけることが出来てないし

重「今日実は俺のおとんが来てるんですよ、そんで手紙書いてきたんで思い伝わればと思います。なんかめっちゃ緊張するなぁ笑」

震える手で一つ一つ思いを込めた手紙を読んだ。

俺もオトンみたいなかっこいい父さんになりたいな。

重「それでは聞いてください、サラリーマンの父さん」

初めてフルで歌いきって、周りを見渡すと
泣いている人や、見入ってくれているのか止まるペンライト。

この中にAはいるのだろうか。

俺のうた聞いてどう感じてくれただろうか。

こんなにも溢れてくる思い、これがきっと恋。

俺はAが好きなんや。

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「ツアー最終日お疲れ様でした！！」

中「皆さんのおかげで無事に完走することが出来ました！ありがとうございました！」

濵「ほな打ち上げにみんなで美味しいもの食べに行こうや！」

智「ごめん俺、妹と約束してて」

重「ちょ、それ俺も行ったらあかん？」

小「俺も行きたい！！」

藤「久しぶりに皆であかん？」

智「本人友達と来てるみたいでさ…、皆はちょっと…ごめんなぁ」

桐「偶然装ってさ！笑」

智「ごめんなぁ、また東京帰った時にでも誘ったって〜」

濵「じゃあ行ける人で飯いこぉ〜」

重「俺、ホテル戻るわ」

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『おつかれ』

智「初ライブどうやった」

『楽しかったよ』

「さっきまで舞台にいた人が目の前に…変な感じ」

智「明日からもよろしくな」

翌日には兄は帰国した。
また始まるジャニーズ生活

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