ただ君が好き。赤 (ページ17)

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#17.喧嘩ページ17

1本遅刻したせいで集合時間ギリギリ。
遅刻はしていないけどみんな揃っていた。

桐「ごめんな、行けんくて！」

小「ギリギリやん！なんかあったん！？」

『いや、ただ乗り過ごしただけ』

重「こんなんで大阪から通えんのかよ」

『遅刻してないんで問題無いですよね？』

重「お前は良くても神ちゃんはどうなんねん！神ちゃんはいつも20分前に来てトレーニングしてレッスン受けてるねん！お前のせいで今日神ちゃんはトレーニング出来んままレッスンや」

『え、』

神「しげ！別にそういう日もあるって！前の仕事押して出来ん時もあるから気にせんでええよ！」

『すみませんでした。』

私、本当にここにいていいのかな…

神「ほんま、気にせんといて！」

そう言って何だかんだでレッスンは開始したものの
今日はAのミスが多い。
ミスって言っても少しズレる程度やけど…

なんかあったんやろか

重「お前やる気あんのか？」

『なんですか』

重「さっきから一人ズレてるねん！」

『こっちだって真剣です！』

重「大阪と東京行き来して疲れてるんやろ？辞めたら？」

『辞めません』

重「っち、ちょっとこい」

中「おい、しげ！」

桐「どこ行くん！？」

そんな2人の声はしげには届かず…

重「ほんまなんなん」

『こんな所に連れてきて逆になんですか』

誰もいない会議室

重「お前、神ちゃんに何した」

『は？』

重「神ちゃんずっと反対してたんや。神ちゃんに何してん」

『別に何も』

重「なんか脅してんのか？ゴシップとか女の人は好きやもんなぁ」

『はぁ？変な言いがかり辞めてください』

重「お前がなんかせな神ちゃんの気も変わるわけないやろ！」

『人のせいにしないでもらっていいですか！』

"ドンッ"と机を叩く音が響いた

『…っ！？』

重「ほんまに辞めてくれへんかな？俺にとって大事な仲間やねん。7年間、いやそれ以上デビュー目指して頑張って来たのにお前みたいなんが一番邪魔やねん。さっさと大阪帰れや」

『邪魔ですか…』

重「そうや邪魔や！お前はジャニーズに入れて友達とか親に自慢して嬉しいかもしれへんけど、こっちは迷惑してるねん！お前みたいなやつミーハー言うねん。俺らがどんだけ迷惑してるか」

『そうですよね、邪魔ですよね。わかりました。大阪帰ります。』

重「なんや、いきなり素直やんけ」

『分かってましたから。私は邪魔者だって。失礼します』

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