王子との恋。橙 (ページ7)

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#7.お礼ページ7

あの後カイさんの後を追ってみたけど、
姿はなくて会うことは出来なかった。

絶対、王子…中間淳太さんが見に来てくれたんだ。

お礼言わなきゃだけど、学校で喋ったりしたら
もう凄いことになる…

重「今日放課後いく？」

小「今日おかん帰り早いみたいやから帰るわ」

重「そっか〜、Aは？」

『帰っても一人だし、行こうかな』

小「まだ出張？」

『来週には帰って帰るって言ってたけど』

小「それまでしげん家おんの？」

重「こいつご飯だけでいいって晩飯だけたまに来るくらい」

『だって一緒にいると朝早くから起こされて「走るぞ！」って連れてかれるんだよ！もう無理…』

小「それは鬼やな」

重「普通や普通！」

『しげの普通は異常なんだよ笑』

重「そんなことないわ！笑」

ーーーー

話の通りのんちゃんは家に帰り
私としげは2人で空き教室へ

重「前がいいもん作りすぎて何も思い浮かばんわ」

『いい歌詞書こうなんて思わなくていいんだよ』

重「ほんまお前ええやつやなぁ」

『好きになった？』

重「誰がなるかぼけー！」

『うわ、ひど。傷ついた』

重「そんなんで傷つくやつちゃうやろ」

『あ、バレた？』

重「1人でもほんまうるさいわ〜」

「うるさくて結構〜」

重「もうちょっとジュース買ってきて！一回真剣に考える！！」

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『ほんとに人遣い荒いんやから…っ！！』

中「うわぁ！」

『大丈夫ですか！？って王…じゃなくて中間さん！』

中「よくぶつかるなぁ笑」

『今回はぶつかってないです！ギリギリです！』

中「まぁ、ええわ笑」

『あ、この間歌聞いてくださいましたよね？カイさんが…』

中「あぁ〜」

『あんな大金…』

中「なんか心にぐっと来るものあったからほんまに気持ちやと思って」

『色々すみません…』

桐「またあんたか！」

『あ、それだけです！失礼します！』

中「あ、ちょっとまっ…」

行っちゃった…

桐「淳太くん気をつけた方がいいで。あの子わざとぶつかりに来てるかもしれんで。なんか目的があるのかも。」

中「そんな感じはしやんけどな〜」

ーーーー

『ジュース買ってきた！』

重「……」

『しげー』

重「……」

真剣になったしげに何言っても聞こえないのは
昔からの癖みたいな感じ。

ここにいても仕方ないしちょっと校内散歩しよっと。

ｻﾞｧｰｰｰｰ

突然の雨。

「うそやろ…」

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