王子との恋。橙 (ページ37)

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#37.話がしたいページ37

中間side

あれから家に帰っても照史は
心ここに在らずって感じで常に上の空
昨日ご飯も食べずにいた。
今朝も食欲無いわ〜って連絡がきて…
あの照史がやで！

俺が行くしかない

中間淳太ちょっと時間作って欲しい
話がある

既読にはなるものの返事はない。
こうなったら強行突破や

＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／

小「はーい！あ…」

中「えっと、Aちゃん家だよね？」

小「そうっすけど、なんかようですか？」

中「話がしたい」

小「話すことなんかないんで帰ってください」

『のんちゃん誰ー？』

中「Aちゃん！」

『っ…』

小「すいません、失礼します」

中「待って！照史がAちゃんに連絡もらってから元気ないねん！食欲もなくて昨日の夜から一口もご飯食べてないねん！」

『………それ本当ですか？』

小「A！」

中「話させて欲しい」

『のんちゃん、しげの家行っててくれる？』

小「それやったら俺も一緒に！！」

『望、お願い』

小「分かった。中間さん、なんかあったら許さないですよ」

中「話するだけや、何も無い」

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「急にごめんな、返事こんかったから」

『返事？』

「連絡送ってんけど…」

『そんなの来て無いですけど？』

「え？」

『あっ、きてる』

「朝送らせてもらってんけど」

『ごめん、きっとのんちゃんだ…』

「2人って付き合ってんの？」

『付き合ってないですよ！何言ってるんですか』

「昨日照史との連絡見てた。電話の内容も聞いた。」

『あー…』

「それから照史元気なくて」

『すみません…でも、もう会わないつもりです。』

「なんで！？」

『やっぱり王子と仲良くするなんて恐れ多すぎて』

「それは前から聞いてたけどなんで急に」

『皆さんかっこいいじゃないですか〜、だから付き合えたらな〜なんて軽率な考えをしてただけです』

「それ本間？」

『ほんとですよ、だから中間さんにわざとぶつかりにいったんですよ、まんまと策略に乗って貰えて良かったです』

「何が目的やったん？」

『そりゃ、お金持ちなんで玉の輿になれるかなって(笑)』

中「ありえへん。幻滅した。もうええわ」

『ごめんなさい』

呆れたように部屋を出る中間さんに
Aの最後の言葉は届かなかった

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望「A」

『私ほんとに最低だ…』

望「Aは何も悪ない、悪ないから。」

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