残り者。【忍たま】

あかい、あかい色。 ページ20

夢主side
心「と、いう感じです！


って、ごめんなさい！話がずれてましたぁ…。まぁ、そんなにずれてませんけど…って先輩？」

一瞬、一瞬だけ、“あの声”が聞こえた。

しかも、姫島心の声と重なっていた。
でも、“あの声”って、何だか…

心「花残A先輩！」

A『！』

吃驚した…。気が付いたら、姫島心の顔が目の前にあったのだ。

心「さて、本題に入りましょ〜か？」

というと、姫島心は私の耳元で、

心「先輩が知りたい情報…“あの子”のことですよね？

夢の中で出会えるはずの、もう一度、話したい、会いたいあの子。
あの子も実はですね……













残り物になりたがっていたそうですよ！」

と、言った。




は？？あの子は、残り物になりたがっていた？？
いや、あの子の場合、“残り者”なのかもしれないけど……

じゃあ、私はあの子から残り物の座を無理矢理奪ったってこと？？

残り物と、＿＿＿＿の椅子、ふたつの椅子を、『椅子とりげえむ』のように、取り合いしていた……？

あの子は……あの子は独りでいることを嫌がっていたはず……。

なのに、あれは私を騙す演技？？いや、あの子が私を騙すなんてことはしない。

＿＿いや、あり得るのか？

あのこはわたしをだまそう“とした”わるいやつってこと？

だって、だますことってわるいことでしょ？

でも、わたしのめのまえにいるこのこはわたしがあく＿＿わるいやつっていっていた。


だから、わたしがわるいやつ？？それともあのこ？


でも、わたしは『残り物』

残り物は残り物らしく残らないと、余らないと。






いらないものにならないと。






それが私のそんざい理由だから。


悪は何時だって残る。いらない者だっていわれる。

悪がいなかったら皆平和だ。

だけど、物語を幸せな終わりを迎えさせるためには、悪が必要とされる。


だから



心「だから、先輩が悪になってくださいね？？」



といって、姫島心は…


自分の腕に何処からかだした苦無を


刺した。





そして笑い、







叫んだ。




心「いやぁぁぁぁぁぁぁ！！」


あかい、





あかい、ちが





あの時、私の世界に色がついたときのような



いろをした






血が







目の前に広がった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
嫌われ系でよくあるやつですね。定番すぎて面白くなかった人はすみません。
夢主さんと絡ませたいキャラとかいますか？
二人組のコンビができればいいな、と思ってるんですけど……

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