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13話。 ページ14

『マヤ、泣いても良いよ』




「何言ってんのさ。
泣いたって聞くだけ聞いて行っちゃうでしょ?」




見上げたマヤは、

ご主人様においてけぼりにされた、犬の様な表情をしていた。




『…行かない。』



「え?」




『あなたを独りになんてしない』




「独りにしないって正気?」






『うん。正気。』






「ここでは独りなんだよ?
お母さんも友達も会えないよ?」





不思議そうに、泣きそうに。

でも、少し嬉しそうにきいてくる。





『だって、みんな私の知らないみんななんだもん。

さっき初めて知ったあなたなら…みんなといるより寂しくないって、思った。』




マヤと会えてよかったとこぼす。




「Aって想像以上におバカさんだ。」




『うん。そうかもしれない』

「でも、Aは誰よりも優しいね」




マヤはそう言ってふわっと笑った。

嬉しいとマヤの全身から伝わってきた。




気付くとマヤは私の前から消えていた。





私の前には暖かい温もりだけが、







マヤの痕跡として残っていただけだった。





______





気が付くと水の中にいた。


でも、不思議と苦しくない。




息は出来るし、話すこともできる。





『マヤ?……どこに行っちゃったの?



一緒にいるって言ったじゃない…



マヤ?

……ねぇ、マヤってば!



マヤが約束破るわけないよね?

そこにいるんでしょ?マヤ』




______



何度も呼んだ。


何度も、何度も……


だけど、マヤはいなかった。




私の前に姿を現わすことは無かった。



『……マヤ…??


何で……?…どうして…!!!』





零れ落ちた涙は、静かに消えた。

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plant* - rinne*さん» はいっ、読ませていただきます!!更新待ってます! (2016年3月2日 14時) (レス) id: fe40888a85 (このIDを非表示/違反報告)
rinne*(プロフ) - plant*さん» ありがとうございます!残りの二人の文才がすごすぎたんです笑ほんとにありがとうございます!こ、これからも読んでくださると嬉しいです…!! (2016年2月21日 16時) (レス) id: ffba06a939 (このIDを非表示/違反報告)
plant* - すごく面白いです! 描写?とかいろいろ細かくて…! 話に引き込まれました!更新頑張って下さい!!! (2016年2月21日 16時) (レス) id: fe40888a85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛音、瀬戸有菜、ウサラギ* | 作成日時:2016年2月2日 13時

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