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45話 ページ47

目を覚ますと、自室のベットに寝ていた…


アンリ「夢主!…大丈夫?」


「アンリお姉ちゃん…うん、大丈夫」




近くにいたアンリお姉ちゃんが心配そうに覗き込んだ…

どうやら、ずっとそばに居てくれたのだろう。



「えと…私、どうやってここに?」



アンリ「…糸師 凛くんが運んでくれたの…」




「あ…そっか…」



確かに、凛くんの処置をしていたのは覚えてる…

自分とした不覚だった…



アンリ「…おでこの傷はそこまで酷くなかったよ…


倒れたのは、ちょっと疲労も溜まってたんじゃない?」



「そうかもね、ごめん……心配掛けて」


アンリ「いいのよ…洗濯物は私がしといたから」



全く、馬鹿だ私……アンリお姉ちゃんにも迷惑掛けて…



「本当にごめん…」



アンリ「何言ってるの……いつも、頑張ってくれてるじゃない…」


アンリお姉ちゃんはそう言ってくれてるけど…


アンリ「…もう、ほとんど仕事終わってるし…夕飯食べに行ったら?」


「うん…本当にありがと」



アンリお姉ちゃんの言う通り、食堂に向かおうと思ったが…

その前に、バインダーがないことに気づいてフィールド場に取りに行った…



「あれ?…ここのベンチだったよな…」



凪「探してるのこれ?」



目の前に差し出されたバインダーを持っていたのは凪くんだった…

トレーニングウェアを着ている…まさか、これを渡す為だけに?



「うん…ありがとう!良かった」



凪「…倒れてたけど、大丈夫?」



「大丈夫…もう平気!ごめんね、迷惑掛けて」


凪「迷惑じゃないよ…心配はしたけど」



何故か、凪くんは目を逸らした…

けど、迷惑じゃないと言ってくれて…少し、楽になった。



「…本当にありがとう

…これから練習するの?」


凪「いや、もう帰る…ゲームしたいし」


「…分かった」


やっぱり、渡す為だけにここにいてくれたみたいだ…

凪くんと一緒にフィールドから出て…廊下を歩いていたら用事を思い出した。



「あっそうだ……私、ちょっと用事あるから…


じゃーね」



凪くんと反対の方へ行こうとした時、腕を掴まれた…


「え!?凪くん?」



凪「どこに行くの?」



「…糸師 凛の所……運んでくれたお礼言おうと思って」




凪「………そっか」



凪くんはそっと手を離してくれた…


不思議に思いながら「じゃあ」と声を掛け、凪くんに背中を向けて歩き出した。



気になって、振り返ると……凪くんは掴んでいた手を見つめていた

46話→←44話 凪side



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乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!私、逆ハー&大好きで…めっちゃ嬉しいです!ブルロのキャラたち全員かっこいいしかわいいですよね!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月16日 15時) (レス) @page17 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ユミカン(プロフ) - kaedeさん» コメントありがとうございます!!ですよね!!潔くんかっこよくもあり可愛いんですよ!! (2022年12月19日 22時) (レス) id: d937bb32a6 (このIDを非表示/違反報告)
kaede(プロフ) - 潔くん可愛い。めちゃわかる() (2022年12月19日 19時) (レス) @page50 id: 92efcba7a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユミカン(プロフ) - noche/ノーチェさん» コメントありがとうございます!読んでいて、とても嬉しく感じました!!今後ともこの作品共々よろしくお願いいたします! (2022年12月8日 21時) (レス) id: d937bb32a6 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - コメント失礼します!主様の小説の書き方がとても好みで、お話の内容も筋が通っていてとても素敵です!!夢主ちゃんの過去とキャラの展開がとても楽しみですね。無理をなさらない程度に頑張ってください!応援してます!!失礼しました。 (2022年12月8日 21時) (レス) id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユミカン | 作成日時:2022年12月6日 13時

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