私がサッカーを嫌いな理由

3話 ページ5

ドリンクの交換が終わったので、次の仕事へ取り掛かっていた……


次の仕事は、タオルとユニフォームの回収…

そして、それの洗濯だ……




ていうか、この建物って広いな……

しかも、同じ造りが5つもあるんだろ？



まじ、このバインダーの地図ないと迷う。

更衣室回るだけでも結構歩くし、洗濯する量もかなり多い…



思ってたよりも重労働だそこれは…



｢…はぁ…｣



時給かなり貰わないと割に合わないなとか、下らない事を考えながら廊下を歩いていると……


角から飛び出してきた人とぶつかってしまった。




?｢…おっと…!


悪ぃ…大丈夫か?｣



｢…はい、大丈夫です…


こちらこそごめんなさい……｣



ぶつかった人は、オレンジ色の髪色でガタイがいい人だ…


ぶつかった瞬間…倒れそうになったが、その人が咄嗟に腰を支えてくれたおかげで尻もちを着くことは無かったが…

……バインダーを落としてしまった。



?｢……これ、落としたぞ?｣



｢…ありがとうございます…｣



しかも、わざわざ落としたバインダーまで拾ってくれた……優しい人だな…



?｢そういや、お前……新しいマネージャーだろ?



よろしくな……俺は、國神練介…｣



｢…帝襟夢主です……よろしくお願いします｣



バインダーを受け取ると、國神くんは何やら珍しそうに私を見ていた…。



｢…どうかしました?｣



國｢あぁ、いや……


敬語、硬っ苦しいからそんなん抜きで話そーぜ?｣



｢…そう…だね……うん｣



國｢…そっちの方がいい…｣



確かに、同い年くらいなのに敬語を使う方がおかしいか……


日本に来て、敬語を使うのが当たり前みたくなってたから…改まって言われると、新鮮な気分。



國｢…仕事、邪魔したみてぇだな?

悪かった…後、それ…ありがとな｣



そう言って、洗濯カゴを指さした…

まさか、感謝されるとは思っても見なかったからすぐに返事が出来なかった、



｢……あっあぁ、いえ…仕事ですから……


それじゃあ｣


國｢おぅ、またな…｣



國神くんとわかれ…ランドリールームへ向かった…


洗濯機を回して、ようやく休憩時間だ…



アンリお姉ちゃんから、ここの選手は癖が強い人ばっかだから気を付けてと言われたけど……


今の所、目立った人はいないな……



まだ初日だけど……




｢ふぅ…とりあえず、ご飯にしよ…｣



一人、食堂へと足を運んだ…

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