102話一郎side ページ16
突然、あの女に電話がかかってきたみたいで…
俺も手を止めた。
仄「その必要は無い?…説明してよお姉様!!」
?『その子は違う…だって、もう見つかったもの…
詳しく聞きたいなら、今すぐ撤退してこっちへ来る事ね…それじゃあ』
仄「ちょっと…はぁ…
仕方ないわ…撤収〜」
一「っおい!!どういう事だ!!」
仄「実験体が見つかったそうよぉ…
良かったわね、貴方達は解放してあげる」
見「…え…!?どういう事」
仄「ごめんなさいね…見做ちゃん…」
そう言って、彼奴らは…撤退して行った。
呆気ない終わり方に…溜息をつくものや、イラついている物もちらほら。
空「なぁ…ブラッドシスマイクってのはなんだ?」
獄「噂では聞いたことあるが…まさか本当の事だとはな…
ヒプノシスマイクとは別格のマイクで、何でも精神的攻撃に加え物理的攻撃も可能なマイクらしい…」
空「それと、見做になんの関係があんだ…」
一「多分、中王区は見做がブラッドシスマイクの実験体と疑ってこんな真似してんだ…
ブラッドシスマイクの生き残ったものは行方不明だからな」
空「フーン、面倒な事になっちまったなぁ
まぁ、良かったじゃねぇか…見做
疑い晴れてよ?」
見「…」
空「?…見做?」
見「あっ…うん、そうだね…
ごめん、用事思い出しちゃった」
一「おい、見做!」
何故か、さっさとこの場から去ろうとする見做。
一瞬、見えたその顔は…酷く焦っている様だった。
すると、見做の手を掴んで止めた人がいた…
咄嗟の事で…見做も顔を上げた。
簓「…ちょっと待てや…」
盧「簓!?」
見「さっ…簓さん!?」
簓「ほんまは……名前違うんとちゃうか?」
見「…っえ!?」
盧「何言ってんのや!簓!!
見做ちゃん困っとるやろ!」
突然の事で俺達は…パニックになった。
簓「もうええ…
ほんまは柚華ちゃんなんやろ?」
見「…っ…」
一「!?…柚華って…五百旗頭柚華…」
盧「何言い出すんかと思ったら…
柚華ちゃんは亡くなってんねん」
簓「あの子は死んでへん!!ここにおるやろ!!
なぁ、俺にはどうしても…君が柚華ちゃんに見えて仕方ないんや!!もうこの際…違ってもえぇ…
ほんまの事…言うてくれ、頼む!!」
簓さんは見做の手を離して、頭を下げた。
その様子、俺や他のみんなも黙って見ていた。
見「…もぅ…無理か……
そうだよ……ささにぃ」
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カメ - すっごく続きが楽しみです！更新楽しみです！作者様のペースで更新お待ちしております！ (2021年9月16日 1時) (
レス) id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもっちもっち - はじめて！一気読みさせていただきました。とてもおもしろかったです！更新楽しみにしてます！ (2021年9月14日 19時) (レス) id: dfec547105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユミカン | 作成日時：2021年7月19日 0時
