98話 寂雷side ページ12
後日、見做くんの事が気になり…
本人では無く、一郎君に話を聞きに伺った。
一｢どうも寂雷さん…珍しいっすね
そっちから来るなんて…｣
一郎くんの事務所で話をしていた…本来は依頼の目的で来るべきなのだろうけど…
寂｢すまないね、私が来たのは…
君に聞きたい事があります…｣
一｢聞きたい事…?｣
寂｢見做くんの事で…気になる事があって｣
一｢見做…ッスか?
また何で俺に…｣
やはり、一郎君の反応は予想通りだった…
大方、本人に聞くべきではと思っているんだろう。
寂｢本人には聞きにくいことでね…
本題に入ります…君も、見做くんのバトルを目の当たりにしましたね｣
一｢はい…俺もあんなにヒプノシスマイクを使えるなんて知らなかったんで…驚いたんすけど。｣
寂｢やはり、一郎君も見做くんのバトルは始めてでしたか…
少し、妙だと思いませんか?｣
一｢…何が言いたいんすか…?｣
寂｢…素人にしては…あまりにも精神力が高かった…
それに、スキルも私が聴く限りかなり高いと思いました…
つまり、見做くん…経験者ではないんですか?｣
一｢そんな訳…だって、俺が知る限り彼奴は…
見做はマイクすら握た事ないって…言ってました｣
寂｢…そこで、私はある考えに至りました…
ブラッドシスマイクの…実験体…と言えば分かりますか?｣
一｢…っ!?
つまり、見做は生き残りの実験体と…言いたいんでしょ…｣
一郎君は…顔を顰めてそういった。
やはり、信じ難いのかもしれない…
それもそうだ…私なんかよりも、ずっと見做くんと一緒にいた時間が長いんだ…
一｢けど、もしそうなら…
彼奴は、俺らに嘘ついてるって事なんじゃ…
そんな訳、見做はそんな奴じゃ…無いっすよ!!｣
寂｢なら、君は…見做くんの家族構成を知っていますか?
戦争孤児なのは知っていますが…それは本当ですか?｣
一｢…それはっ…!?｣
反応を見る限り…知らないみたいだ。
寂｢まさか、聞いた事…ないのかい?｣
一｢…無いっす…
今まで、気にならなかったし…彼奴の口から自分の家族なんて…聞いたことも無かった｣
寂｢君が聞いたら…見做くんは答えると思いますか?｣
一｢…分かりません…けど、聞いてみるしかないっすよね…｣
寂｢…わたしの思い違いだといいんだけどね…｣
私も一郎君も、そう思った。
いや、そう信じたかった…
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カメ - すっごく続きが楽しみです！更新楽しみです！作者様のペースで更新お待ちしております！ (2021年9月16日 1時) (
レス) id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもっちもっち - はじめて！一気読みさせていただきました。とてもおもしろかったです！更新楽しみにしてます！ (2021年9月14日 19時) (レス) id: dfec547105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユミカン | 作成日時：2021年7月19日 0時
