97話 寂雷side ページ11
あの出来事の後…解散してすぐに、見做くんとうちの病院に向かった。
夜だったため、患者もいなくｼﾝとしていた…
その為か、見做くんは落ち着いているようにも見えた。
寂｢特に問題は無いようだね…安心したよ
まさか、君があんな無茶を｣
見｢…大丈夫ですよ、あれくらい…
だって、あのまま先生達が捕まるのは…すごく嫌と言うか、我慢できないって言うか…
とにかく、私の気が済まなかったかも知れないんです…私のせいでもあるのに｣
寂｢君のせいだなんて…そんな事はないよ
けれど、勇気ある行動には感謝しなければいけませんね…ありがとうございます｣
見｢いえ…｣
何故か、少し悲しそうな顔をして…そう返事をした。
ここで聞きたいことを見做くんに投げかけよう…これを機に…
寂｢見做くん…ひとつ聞いていいかい?｣
さっきまで俯いていたが、｢はい?｣と顔を上げた。
寂｢君は本当に……
バトルに関しては素人なのかい?｣
見｢…!?｣
驚いたように、目を見開いた。
その表情に、違和感を感じていた…そう考えていたらまた、下を向いた。
見｢…素人…ですけど
それが何か｣
寂｢…先程のバトルで気になって…
もし、見做くんがマイクを使ったバトルを経験しているのであれば詳しく聞こうと思っていたんです｣
ずっと、下を向いたままだ……顔色を伺えない。
見｢何故、そんなに詳しく聞くんです?｣
そう聞かれ、少し言うのを躊躇った。
けれど、もしこの自分の考えがあっても、違っても…結果は同じなのだ…それは変わらない。
今しか聞けない…
寂｢…これは私の考察でしかないんだけど
もしかしたら、君が…ブラッドシスマイクの所持者で実験体の生き残りかもしれない…
そう考えたんだ｣
見｢…………｣
それを言った瞬間、見做くんは沈黙になった。
気になって、顔をのぞこうとするも…表情がよめなかった。
見｢…そんな訳ないじゃないですか!
何を言ってるんですか?｣
急に、顔を上げて…笑顔でそう言い放った。
これは…この感じは、普段の見做くんからはとても考えられないくらいの作り笑顔だった。
見｢急にびっくりするなぁ、先生!｣
寂｢…!?｣
見｢…どうかされました?｣
見做くんは、一体誰なんだ…!?
本当に君は…
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カメ - すっごく続きが楽しみです！更新楽しみです！作者様のペースで更新お待ちしております！ (2021年9月16日 1時) (
レス) id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもっちもっち - はじめて！一気読みさせていただきました。とてもおもしろかったです！更新楽しみにしてます！ (2021年9月14日 19時) (レス) id: dfec547105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユミカン | 作成日時：2021年7月19日 0時
