【文スト】私の兄はシスコンです。【芥川龍之介】

参話−芥川龍之介視点− ページ3

今日も愛しいAに会う為、探偵社に向かった。




悲しい事に出迎えは何時もAでは無く、太宰さんだ。




太｢君って全然諦めないよね。何に対してもだけど。｣

芥｢…Aは何処に。｣

太｢ちょっと待ってて。Aちゃん、また来たよー！｣




愛しい妹に会いに来て何が悪いというのだ。




立場上、敵同士だが僕達は兄妹。




血の繋がった兄妹だ。




だから、会っても何も文句等言わせぬ。




｢兄さん、また来たの？｣

芥｢A…っ！会いたかった…っ！！｣

｢うぐぇ…っ！く、苦しいよ兄さん…っ｣




如何しても、会う度にAを力強く抱き締めてしまう。




Aが愛しくて仕方が無い。




Aが僕等の元から居なくなった日から、毎日が心配で仕方が無い。




他の輩に襲われていないか、怪我はしていないか。




泣いてはいないだろうかと、常にAの事ばかり考えてしまう。




太｢Aちゃんも大変だね。こんな兄を持つと。｣

｢あははw今更ですよww｣

芥｢A…｣

｢ん？なぁに？？｣

芥｢いや、何でも無い。｣




太宰さんに嫉妬して、お前を此処から連れ去ってしまいたいと思った僕の事等…知らなくていい。

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