Day 3 ページ12
・
んあああああああああ!!
すぐ目の前っ………目の前にっ………!
…………………風柱の! 寝顔!! が!!!
(いかん、叫ぶとこだった)
風柱推し夢女の意地をみせ、何とか彼を言いくるめた翌日、日曜日。
いつもなら昼頃まで惰眠を貪る休日だが、二日酔いも完全に抜けたはずの私、まだ興奮状態なのかもしれない。
いつもの休みよりは早めに、目が覚めた。
昨日、不死川さんと色々な話をする中で、判明したこと。
逆トリップしてきたこの不死川さんは、数えで25歳だと言う。
つまり、「鬼滅の刃」の原作が終了した後の時間軸に、生きていたということだ。
確かに右手の指二本、無くなってるもんな……(泣)
黒死牟にやられたやつな……(泣)
数えで、というのなら多分、今年の誕生日がくれば、満25歳になるんだろう。
『同い年です!』と前のめりでアピールすれば、「なら尚更、敬語は止めてくれ」と、不死川さんは困ったように笑ったっけ。
いきなり訳のわからない場所へと来てしまい、きっと疲れていたんだと思う。
リビングに敷いた客用布団でぐっすりだ。
良かった。
だって原作では夜はいつも、鬼をぶった斬ってたんだもんね!!
ゆっくり寝て?
夜は本来、人は寝る時間なんだから……!!
いかん泣きそう。
推しの平和な日常が、こんなにも尊い。
はあ、と心を落ち着かせるべく息を吐き、簡単に身支度をしようとベッドから起き上がる。
状況はとりあえずお互い、昨日でかなり整理できただろう。
この令和に逆トリップしてしまった推しの命と生活は、私が守る!!(みなぎる使命感)
とりま今日は、不死川さん用の生活必需品を買いに行こうと思う。 良かったなー、休みで。
服だの靴だの諸々ね!
いやもう、風柱と買い物デート(?)とか楽しみ過ぎる……!
(私は私の責務を全うします、見てて下さい煉獄さん……!)
ぐ、と拳を握り締め、心を燃やして炎柱へと誓っていれば。
「……おォ、もう起きたンかァ……」
背後から投げられた、少し掠れた寝起きの低い声。
『…………んあああああああああ!!』
「ンだよお前は…………ちょいちょい発狂しやがって」
はい。
振り返ったら、「風柱のアクビ」頂きましたァ!
・
223人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひよ(プロフ) - ツナミカワさん» ツナミカワ様、はじめまして!完結からだいぶ経っているこんな作品にコメントを頂き、本当にありがとうございます(泣) 個人的にはバドエンも嫌いではないのですが←、現世での救済はできればしたいと考えて書いています…!また何かのお話でお会いできれば光栄です♥ (3月2日 9時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ツナミカワ(プロフ) - バッドエンドになりそうで泣いてたのにそこからハッピーエンドで好きって言われたら泣かずにはいられなかった (3月1日 18時) (レス) @page45 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ☆雪☆さん» アニメ柱稽古編の発表もありましたし、また何かネタが浮かびましたら実弥さんも書きたい気持ちはあります。その際もし見つけて頂ければ、またお会いしたく。ありがとうございました♥ (12月11日 21時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ☆雪☆さん» ☆雪☆さま、はじめまして!こんな完結済の話に、恐縮してしまうほど光栄なコメントを本当にありがとうございます!(泣) 今年の実弥さんの生誕も、「アラカルト短編集」という作品の中でお祝いしておりますので、お暇時間にでも覗いてやって下さい…! (12月11日 21時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
☆雪☆(プロフ) - 他の作品も色々と読ませて頂いて、ひよさんの描く実弥さんが好きで楽しく読ませて頂いてます。またこれからも読ませて頂きますね。 (12月11日 18時) (レス) id: dd2cbdffb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ