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ページ25

剛side












何言ってんだ…俺。


『引き止めねぇの?』


なんて。





俺はAにかなり懐かれているという自負がある。



健が帰ってきて、Aを健に取られたような気になって…
俺が動けばAもついて来てくれるんじゃないかなんて思い上がって…










「何やってんだ、だせぇ〜…笑」










ベットに寝転がって、目を瞑る。



健が帰って来てAが健の方を向いて楽しそうに話してるのを見た時に嫉妬した。

今まで独り占めしてたのに、それだけで?って思うかもしれねぇけど、嫌なのは嫌だ。










(コンコン)










A「剛くーん、入るよ?」


「A…」












Aが俺の部屋に入ってきた。
俺は起き上がり、Aを見つめた。










「…なに?」


A「あ〜…え〜と…特に用は無いんだけど…」


「?」


A「なんと言うか…今日は剛くんと一緒に居たいな〜…なんて…笑」












やべぇ。俺の表情筋動くな。

落ち着け。緩むな頬。



トントンと俺の隣を叩くと、Aは嬉しそうに笑って隣に座った










「…健じゃなくていいのかよ」


A「ん〜、何でかよく分からないけど健くんが「剛のとこ行きなよ」って言ってくれて」


「あっそ…」










いつもの健のお節介なら嫌だけど、今回はむしろありがたい。




少し無言の時間があって、Aが口を開いた。











A「私ね、剛くんとのこの無言の時間、結構好き。」


「え?」


A「無言だとぎこちなくなっちゃったりするじゃん。だけど、剛くんとはお互い何もしなくても無言で居れるから…だから好き。笑」











そう言ってへらっと笑ったA


嬉しいような悔しいような…そんな気持ちになる。





無言の時間が好きなのは心を許してくれてるから。
でも、俺を男として見てないような気がする。




何とかしなきゃ。
男として見てもらわなきゃ。



そんな思いが頭の中をグルグルとしていた時、不意にAが俺の手を握って自分の頬に当てた。









A「剛くんの手、やっぱり冷たい。笑」









こういうとこの、あざとさは健譲りなのか。
いや、まぁでも血は繋がってないし…


こんなことされたら普通は引くけど、好きな人なら別だ。
可愛い妹にこんなことをされて喜ばない兄は居ない。少なくともこの家には。










「じゃあ、Aが温めて」










今はこの関係に甘んずるとしよう。

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すず(プロフ) - 更新待ってます! (2022年10月11日 16時) (レス) id: 32c28d25ca (このIDを非表示/違反報告)
あおい(垢移行)(プロフ) - りんごさん» いいえ大丈夫ですよ!返信ありがとうございます😭 (2022年1月11日 0時) (レス) id: 03e8cfb45e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - あおい#てつ虫推し(垢移行)さん» コメントありがとうございます! 更新が遅く申し訳ないです<(_ _)> これからまた更新速度が遅くなると思うのですが、待っていただければ嬉しいです!!これからもお願いします! (2022年1月10日 21時) (レス) id: 2cfa80181a (このIDを非表示/違反報告)
あおい#てつ虫推し(垢移行)(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)m少し前から更新お待ちしております!主さんのペースでいいので更新よろしくお願いします!(これからも頑張ってください!) (2022年1月5日 4時) (レス) id: 03e8cfb45e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんご | 作成日時:2021年6月7日 23時

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