センパイの魔法/3 ページ11
「ただいマ。ごめんネ、ソラ」
「あ、ししょ〜！」
あのあと。再び学院へ足を運び、ゲー研の部室までやって来た。
扉を開けると、コントローラーを手に持ったソラとその横で本を読んでいるセンパイの姿が。
とりあえずセンパイの背中に１発蹴りを加えて、その場に座った。
「参戦しようカ？」
「このステージが終わってからな〜♪」
微かな鼻歌を歌いながら、ソラはゲームに集中してしまった。
「……夏目くん、痛いですよ」
「�� 死 ね �瓠�
低い声で言ってやる。
(夏目くん、相変わらず酷いですね〜？あの子……Aさんに言ったら駄目ですよ〜？)
何故か哀れみのような目を向けてきたので、殴っておいた。
＊
「おかえり」
「ただいま。珍しいね、起きたの？」
「明日、オフだからゆっくりするよ。」
珍しく起きていた母に声を掛けられた。
「へぇ」
「最近、学校はどう？」
「普通だよ？」
「ん、ならいいわ。所で……」
母親は一つ息をおいた。
「A、好きな人でもできた？」
「はっ？」
満面の笑みでそう言う母親には、正直怖いと思った。
＊
「全部聞こえてるのよ？あのお隣の夏目くんとの会話」
「え、マジで？」
ケラケラと楽しそうに笑う。
その反面、私は冷や汗をかいた。
──バレてる。
「あ、大丈夫大丈夫。これは他の人に言わないから☆」
茶目っ気たっぷりにウィンクをしてみせる母。
「って、なんで夏目で決定してるの……？」
「だって、あんたといったら夏目くんくらいじゃない？」
「……仰る通りで」
自分の産みの親には、叶わないなぁ。
そして、その後一人でキャッキャしてる母は放っておき、インスタントの珈琲を淹れる。
「私、進学目指した方がいい？」
「それはあんたで決めなさい。私が作る道ではありません」
そう口を尖らせる母。
「って、いつの間にこっち来たの？」
「ついさっきよ。ほら、あんた宛に届いてた」
そう言って母親が見せたもの。
それは、『AA様』と書かれた、白い封筒だった。
差出人は、『Switch』と書かれている。
──ん？
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竜花(プロフ) - Mashiro Lioさん» 私の謎の叫びまで目を通してくださりありがとうございます！（笑）この作品が一番初めに作ったものでして、至らない点が数多あったりするかもしれませんが、ビスクドールの方も、こちらの作品の方も読んでいただけて、本当に嬉しいです。本当にありがとうございます！ (2020年7月12日 10時) (
レス) id: e7d73b0617 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - ビスクドールの方から来た者ですが、本当におもしろかったです！読みやすくてキュンキュン(?)な所もあって、読む手が止まらず一気に読了しました！あと、叫びは本当に｢あ〜確かに、気持ちわかる〜｣と思いながら読みました笑。素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年7月12日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
竜花(プロフ) - つぶあんさん» ありがとうございます！まだまだ至らない点が多々ありますが、楽しんで頂けたのならば幸いです。御気遣い感謝致します！ (2019年6月4日 23時) (レス) id: e7d73b0617 (このIDを非表示/違反報告)
つぶあん - 夏目君大好きなので、こういうの本当嬉しいです!! これからもお体に気をつけて、素敵なお話つくってください!!! (2019年6月4日 20時) (レス) id: aed030ecf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜花 | 作成日時：2019年1月27日 19時
