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「ビッチ先生！待って！」
急いで鞄を取りに行き、坂道を下る。
「A…」
振り向いた彼女の瞳には反射して煌めく涙があった。
「こうなるって…知ってたんでしょ」
「…うん」
「なら、なんでよ…」
何故教えなかったのか？
何故止めなかったのか？
どちらの返答も、ごめんの3文字しか私には言えなかった。
「…そうね、アンタのせいじゃないわよね」
悲しげに謝る彼女に胸が痛む。
坂道を抜けると、彼女の涙は怒りに変わり、烏間先生への罵倒を叫んだ。
「潮時、なんて考えちゃダメだよ。2人はお似合いなんだから」
もう時期訪れるフラグの前に釘を刺す。
彼女はありがと、とただそれだけ言って何も喋らなかった。
*****
夜が深まり、音がなくなった時刻。
それは現れた。
「僕とおまえは同じだ。だから手を組まないか？」
死神と名乗った殺し屋はビッチ先生を殺し屋へと引き戻す。
「…いいわよ。手を組みましょう」
「よかった。これから僕のアジトへ来てほしいんだが…そこにいるのは誰だ？」
さっきを含んだ声色で隠れている私を見つけたことを理解する。最初からバレていたようだ。
大人しく出ていくと、ビッチ先生が驚いた顔をしていた。
「君は…あの教室の生徒だね？どうしてここに？」
「大事な人が攫われるのを黙って見てられるような性格じゃなくてね」
あくまで、自然体。友達に話しかけるように、私も答えた。彼は 私にビッチ先生とは住む世界が違うと言う。まぁそれは物理的にも事実だから何も言えないけれど、彼女は私の同居人である。本当の姉妹のように過ごしてきた毎日をこんなやつに奪われたくなどはない。それでも、連れていくというのなら、彼女が
「そのアジト、私も連れてって」
私は敢えて、それに逆らおう。
「…うーん。まぁいっか。どうせ人質にするしね」
死神は私に許可をし、3人で闇夜へ消えた。
「なんで…ついてきたのよ」
「知ってたってのもあるけど…ビッチ先生、寂しそうだったから」
「…！アンタ…」
本当はE組の皆と行動する予定だったんだけど、あんな後ろ姿見せられちゃね。1人にさせられないよ。
「知ってたって、どういうことかな？」
「あ、やっべ。」
死神いること忘れてた。
気配がないから完璧に油断したわ
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クラスペディア(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月30日 12時) (
レス) id: 62ecb839ba (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコマメ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e0e3b2ec8d (このIDを非表示/違反報告)
Liar.@旧雪の飴 - めちゃんこ好きです！！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 1ec8cf476f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - こんなに素晴らしい作品を……ありがとうございます……！次に更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 04adea9d04 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すごく面白くて好きです！更新されるのを毎日楽しみに待っています！ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 14b092647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年6月10日 21時
