教授の彼女

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時間は仕事が終わり次第で、と伝えてあることを伝えると皆さんが張り切って

「全部終わらす」
「急ぎで連絡来てもAさん以外で対応」

なんて言ってくれて

流石に申し訳ないからといえば、いつも人一倍以上働いてるんだから今日くらい任せて欲しいと


お言葉に甘えてエミさんには18時には終わりますと連絡を入れた



それくらいにお迎えに行きますねと返事が来たはいいが、そういえばエミさん私の会社の場所知らんのでは？



位置情報を送ってここにお願いします、と言うとエミさんはうっかりしてました、なんて返事が来て



『(もう…可愛いすぎ…)』


いつだって萌えさせてくるのやめてくれません？


・

・

・


18時過ぎ

仕事も終わり会社の前で待っていた


メイクもしなおしたし、髪も莉桜さんからアイロンを借りてセットしなおした


何度も何度も鏡を確認しこれ以上することがないってくらいまで準備をしたし、今の私は完璧だ


いつでもエミさんに会える


しばらくするとゆっくりと近づいてきて私の前に車が止まった


渋めの車で何と無くエミさんらしさを感じた


「お待たせしました」


一度車から降りて私の方に来てくれた


「寒くなかったです？中で待っててくださいって言っておけばよかったですね…」


『いえ、全然平気ですよ』


「ほんとです？

　じゃあ行きましょうか」



はい、とドアを開けてくれた


『(助手席…！)』


エミさんの横顔を堪能できる


好きな人が運転してるのをガン見してもええんよね今日は



写真撮りたくなっちゃいそう


車に乗るとエミさんの落ち着く匂いがして、何この幸せ空間


「お話もしたいんですけど、よければ夕食どこか行きませんか？」


『え、ぜひ』


エミさんと一緒に居れる時間が増えるならご飯でも買い物でもお散歩でもなんでも嬉しい


「好き嫌いとかは？」

『ないです』

大好物はエミさんです


「なら私が好きな和食屋さんが…あ、いえ、






　やっぱりいつものカフェにしましょう」


『いつものカフェでも全然いいですけど、和食屋さん行きたいんじゃ？』


「いえ、それはまた今度一緒にいきましょうか
　今日は、カフェがいいです」


『今度も一緒に…？是非是非行きたい

　カフェも今日は食べたことないメニュー選んじゃお』


「いいですね、行きましょう」

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